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SpiltMilk

デジタル一眼レフカメラ「EOS6D」と「60D」でのあれこれ。世界一周やめての途中で帰国した阿呆の写真・動画ブログのはずだったんだけど最近なんなんだかよくわからなくなってきている適当な何かしら。

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特にデス感のないデスロードのお話

【死の道デスってよ】

本日は「デスロード」と呼ばれる場所へ行きます。
以前はバスが通っていたんだそうで、その頃は道幅が狭いせいで毎年何度もバスが落下し人が亡くなっていたという崖っぷちの道。現在は別に新しい道が出来たのでバスが通ることはなく、その危険な道を自転車で下るツアーが毎日行われている。そういう場所ですデスロード。
現在の自転車ツアーでも何度か人が亡くなっているんだそうで、そのデス感を楽しみに向かったんですが、前もって言っておくとそんなにデス感は無いですデスロード。

危なめなカーブにはしっかりガードレールがあるし、そもそもそんなにスピードが出せない。何故なら道が悪すぎるから。砂利のせいで振動が凄まじく、スピードによる危険さよりもハンドルを握っている手首にダメージが来て手に力が入らなくなってちょっと危険です。
あとは標高が高いせいかどうか、雨が降ったりすると地面がドロドロで危ない。これもスピードのせいではなくただ滑るから危ない。楽しい求めているスリル的なデス感ではない。そして自転車の整備面がどうも心配で、ブレーキなどがいまいち信頼できないという意味でのデス感はあれど、これもまた結局のところ求めているデス感ではない。

中途半端なりデスロード。
もう少し舗装してくれたらもっと楽しいのに。

もうちょい詳しいデスロードは続きにて。

デスロードツアーはいくつかのツアー会社が毎日ツアーを行っていて、僕が利用したのは「NO FEAR」という会社。価格が会社によって違いますが、実際会社ではなく代理店で違うと言ったほうが正確である。僕と同じツアーに参加した人でも予約した代理店によってかなり価格が違いました。どれくらい違ったかは忘れたけどね!でもけっこう違ったはず。

価格以外の違いはTシャツ。デスロードは死なずにクリアするとだいたいどこのツアー会社でもTシャツがもらえます。deathroad surviverと書かれている。そのデザインが違うので、代理店周って好きなデザインの会社を選ぶってのも良いと思います。追加で欲しい人はお金払えば何枚でも買えます。

【いざデスロードへ】

朝、六時前に指定されていたホテルへ向かう。
僕は集合場所が近かったので徒歩で向かいました。しかしこれが分かりづらい!「ホテル ブランコ(ブランカ?)」って名前を聞いていて、住所もわかっているんだけど全然見当たらない。人に聞いてもいまいちわからん。やっとこさ見つかったんだけど看板無いからこんなんわからんっちゅうねん!よく見たらやたら小さいのはあるんだけどね。 思いっきり「BancoSol」としか見えない建物。もと銀行だったってことなのかな。ここがホテルブランカだかブランコだかです。集合時間過ぎてるのに扉も閉まってる有様。適当さよ。

しばらく待ってから開いたこのホテルでヘルメット、ジャケット、手袋などの装備を受け取り、それを持ったまま付近のお店へ移動し、朝食を食べる。朝食込料金なのでここで僕が払うことはありません。

同じツアーで会った人に聞いた話によると、この集合地点から遠いホテルに泊まっている人は、泊まっているホテルまで車で迎えに来てくれるらしい。でもそれを利用すると朝食は抜きになる。迎えor朝食を選べ、って感じになるそうです。僕らがご飯食べてるあいだに自転車と数人のお客さん積んだ車が到着、それに乗って移動です。

二時間くらいだったかな?車で移動し、そこからやっと自転車!スタート地点はこんな感じ。 最初はアスファルトで舗装された道をしばらく走ります。ブレーキの確認をしたり、人を追い抜くときに声をかけるとかそういうルールを馴染ませる感じ。ちなみに僕の使った自転車はブレーキの左右が日本のとは逆になっていて、ちょっと慣れるのに時間がかかりました。カーブで前輪急ブレーキとかしてジャックナイフしながら谷底へ、とかやりたくないからね。格好良いかもしれないけど。
標高どれくらいだったかは失念してしまいましたが、かなりこのあたりは景色が綺麗です。これが一番の見どころと言っても良い。でも道中勝手に泊まっての写真撮影などは禁止されているので写真を撮ることは出来ません。
要所要所泊まって他の人らを待ったりするのでその時に撮ることは出来るかな。この時僕は当然一眼は持って行っていないので写真は全部iPhoneによるものです。

もう一人の相棒contour+2で動画も撮ってあるんですがまだ編集してないので、近々あげます。「近々あげます」とかいってあげてない動画の多いこと多いこと。でもたぶんあげますよこれは。
僕のカメラcontour+2ちゃんにはGPSもついていて、移動している時の速度がわかるというのがここではとても面白かったです。アスファルト部分での僕の速度は60kmとかだったかな?たしか。砂利の断崖部分ではだいたい35~50kmくらいです。そんなに早くない。

デスロードでは並走することが禁止されています。
アスファルト部分は車も走っている道だし危ないから。砂利道部分はとても細くて危ないから。
以前砂利道部分で競争して並走になったイスラエル人グループが、道の狭くなっている部分でハンドルぶつかって押される形で数人落ちてなくなったそうです。そうなるだろうことはかなり容易に予測できるだろうと思うんだけど、そういう人らもいるんだねぇ。

せっかくデスロードの来ているんだからデス感が味わいたいわけで、となるとそういう人々はスピードが出したいわけだ。でも怖いからゆっくりな人もいるわけだ。僕は少なくともそういう人に対してお前遅ぇよ!と思うような人間ではない。ないんだけれども、遅くて毎回みんなに抜かれるような速度で走るのに、走り始める時に毎回最初にスタートする奴の気持ちは全くもって理解しかねる。頭おかしいのかな?と思う。
あれどういう神経なの?スピード出して抜くの危ないんだよ、抜くタイミング無いとたらたら走らされてフラストレーション溜まるんだよ、速い順に走り出せば済む話なのにだよ、なんなんまじ。こういう人間嫌い。なんかいろいろ脱線して全然話が進まねぇや。

【ハイパーファクシミリ受付】

アスファルトゾーンを抜けるタイミングでデスロード入場の受付がある。
一応ここからがデスロードってことになるようだ。
ガイドのおっちゃんが「お金払ってきてー」と言ったので、他の人らは軽く休憩していたんだけど一人さっさと払いに行く。特に何事もなく支払いを終えて元の場所に戻ってのんびり。

のんびりしてたらみんなも払い終えたようで、そろそろ行くかと腰を上げたあたりでみんながチケットらしきものを持っていることに気付きました。ん?俺もらってないよ?
ガイドに聞くと払った証しとしてこのチケットが必要だと言うので、なんとなく嫌な予感を抱えながらまた改めて受付まで向かう。
「さっきここ来て払ったんだけどチケットもらってないから頂戴」と伝える。受付の姉ちゃんに。

しかし、返答は予想通り「そんなわけないから金払え」と。
嫌な予感的中。これ面倒なやつだわ。イライラするやつだわ。
けっこう話したんだけど僕のスペイン語では埒があかなかったのでガイドを呼びに行き、事情説明をしてついて来てもらう。三人で会話。スペイン語で話したり英語を通訳してもらったり。
でもいくら話しても受付のデブは「こいつは払ってない、私がお金貰ってチケットを渡さないなんてことはあり得ない」と言い続ける。それに対して僕は「払った、この人がチケットくれなかった」としか言えない。こんなやりとりを延々ですよ。まじ不毛。
この受付の態度や口調がとても癇に障りまして、よっぽど汚い言葉投げまくってやろうかと思ったんだけど我慢した俺偉い。偉いって言うか当然だけど。このデブは仕事出来ないけど一応頑張って職務を全うしようとしているのである。しようとしてはいても出来てないわけだけどね。こういうズルをしようとするやつがよくいるとかいう背景があるのかもしれない。でもここ入場料日本円にして2~300円くらいだったはずだからそんな奴いるのかな?そもそも改めて入場料払うのもさほど大きな出費ではない。でも不愉快だ。疑われてまた払わされるってのが不愉快極まりない。

てかボリビア来てからこんなんばっかだ。そうだ、ここには期待しないと決めたんだった。
こういう部分が未発達なのだから仕方がないのだ。他人を不愉快にしたところで別に僕の心がはれるわけではないから文句は言わないのだ。そうだ。
スペイン語で「サノバビッチ」に当たる言葉や、「お前脳みそあんのか?この仕事簡単なのにそれも出来ないんだからお前家に帰れ」とか拙いスペイン語で言える文句も浮かんだんだけどなんとか飲みこむ。

ガイドも「すまないけどお金もっかい払って、じゃないと無理だから…」みたいなことを言っている。いいよ払うよ仕方ない。気分悪いけどね、今日のデスロードもう完全に楽しめないけどね。

でもなんかしたいじゃん。ストレス飲みこむだけだと死んじゃうじゃん。そもそも僕は恥ずかしながら癇癪持ちだ。我慢しすぎたらどっかでぶっ飛んじゃう。でも文句を言うのはあれだし、お金投げて渡すとかもナンセンスだったので、努めて冷静に紙幣渡しつつ「俺ボリビア嫌いだわ」って言いました。ガイドのおじちゃんがめっちゃ悲しそうな顔してた。ごめん。そういうつもりじゃなかった。
使えないデブが触ったお金は持っていたくなかったから受付出てからすぐ捨てた。だから結局入場料三回分払ったわ。自分の行動が意味不明だけど仕方ない。


【デスロード本番スタート!】

こっからが本番なわけなんだけど、前述の通りやる気がない。
なのでしばし最後尾をタラタラ。ワージャリミチダーっていうだけの下り坂。楽しくもなんともない。全く漕いでないのにブレーキかけまくってないと前の人にぶつかりそうになる。それくらい遅い速度。デスロード来た意味全くなし。そんなテンションのまま結構な時間走りました。途中休憩やら写真撮影を挟みながら。
でもそんなことをしているうちに遅いせいで余計ストレスが溜まり始め、スリルへの欲求が臨界点を迎えたので全員を抜くことに。先頭にはガイドが走っていて彼は抜いてはいけないという決まりなんだけど、そいつも煽ってやる、とか適当なことを思いつきいきなりかっとばしました。
手首にとんでもない振動。泥んこ道なので後輪滑りまくり。途中ちょっとした川もあるんだけどそこも気にせず突っ走ったのでズボンも靴もびしょ濡れ。曲がり切れなくて崖から落ちるならそれでもいいやもうなんでもいいやっていうテンション。

結果的には全員抜いてガイドも抜こうっていうところで派手にコースアウトしまして、45kmくらいの速さで山側に突っ込みました。一人ド派手に。ちょうど綺麗に前方宙返り。背中から落ちたけどね。
右が山で左が崖の道で左カーブだったから山だったけど、右カーブだったら派手に落ちてたね。デス感なかったとか言いましたがよく考えたら隣に死神さんいらしてました、くらいの感じでした。まぁ死んでないからなんでも良いさね。
特にけがは無かったのですぐさま起きたけど、自転車はハンドルやらサドルやらずれてチェーン外れてグニャグニャでした。すぐ直せたけども。
この時もヘルメットにつけたカメラで動画撮ってたから近々あげますたぶん。

そのあとは先頭集団のまま下まで行ってお終い。
下り坂だけだよ!って聞いてたのに後半はけっこう登りや平坦な道があって正直キツイです。
個人的にはそんなに楽しくないしきついしで、もう二度とやらないなってイベントでした。

あ、注意点!天候のせいかいつもあんな感じなのかどうかはわかりませんが、スピード出す人は靴が大変なことになる可能性があります、お気を付けください。この子綺麗なオレンジ色だったのにさ…。

デスロード後はツアーに含まれている夕食食べて終了。
そこにはプールもあって遊べるって予約の時には言われてたんだけど、プール発見できなかった。どういうことなん?料理はまぁ悪くはないです。ご飯は料金に含まれてるけど、飲み物飲みたきゃお金払えって感じです。
この日はワールドカップのブラジルVSドイツがやってたのでそれ見たり車内でもラジオで大盛り上がり。いろんな国の人がいたんだけど、何故かみんなドイツ応援してた。なんで?ブラジルって嫌われてるの?よくわからん。

そんなもんかな。乱雑な文章になってしまった。
あとで思い出したらなんか書き足します。
写真と動画も追加するはず。明日か明後日の俺が。頑張れ。


●今までに行った場所一覧はこちらから → 『世界一周で周った場所一覧』
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