くそが。僕以外にもちょいちょい立っている人はいるけどさ、寝られるつもりでいたこの深夜便でですよ、強烈なエアコンを首筋に延々食らいながら立ちっぱなしはかなりきつい。もう数日でメキシコを去るけどちょっとメキシコが嫌いになる。ここまで楽しかったのに。席にでっかい荷物置いてる姉ちゃんがいたから座らせてっつったら「私座席二つ分買ってるから」って。なんだと。私も座席一つ分買ったんですけどね！このお姉ちゃんが嘘つきかそうでないかは知らんけど、長旅だからとほんとに荷物のために二つ分買ったなら奪うのは申し訳ないな！そもそもこのバス会社のシステムが悪い！飛び散れADO！三時間くらいで乗り降りによって席空いて座れました。もう速攻眠りに落ちたよね。眠すぎてイライラとかどうでも良くなってたので起きたらすっきりしてました。でもADOは飛び散れ。朝七時、チェトゥマル（チュトゥマル？曖昧）に到着。ここから出るADOのバスに乗って国境を越えようかと思ったのですが、それにはベリーズ入りのビザを持っていないと乗れないということで、乗れませんでした。
おそらくADOのバスはこれ一台しかなく、ビザの取得には国境で時間がかかるため待てないと言うことだと思います。数本あるなら次のに乗ってくれってのができるんだろうけども。
ベリーズビザの取得は「領事館へ行って取る方法」と、「持たずに国境まで行きそこで取って抜ける方法」があります。領事館へ行くのは面倒だったので僕は後者を選択。話によると領事館で取ると60ドルかかり、国境だと50ドルだという話も聞きます。
7:12
ADOのバスには乗れなかったので、そこから10分程度歩いて町の中にある国境を超える別のバスのバス停を目指す。人に聞きながら歩いて、ここらへんだと思うんだけどーというところにいるのに見当たらない。そんでまた人に聞くといま歩いてきたほうを指さされる。通り過ぎた？と戻ってみるけどそれらしいものは見当たらない。またまた聞く、今戻ってきたほうを指さされる。ということはまたさらに通り過ぎた？バス停なんてないじゃないか。小まめに聞きながらもっかい歩く。カフェで聞いてみる。
カフェの店員「ここだよ！」
ここかよ！バス停じゃないじゃん！カフェじゃん！
でもちゃんとこのカフェの横にバスが来ます。めっちゃわかりづらいです。このルートで国境越えようと思っている人は気を付けてください。でもこの早朝じゃない時間だとバスがたくさん止まっているのでわかりやすいです。朝一だと気づけません。ここからのバスは始発が10時15分らしく、早く来た意味がない。この時間に来た意味はない感じになりました。なんてこった。
でもとりあえず待っていたら九時ころにバスがやってきました。何故。このへんの適当具合はほんとによくわかりません。確実に始発は10時だと言われたのに。
10:02 国境。まずメキシコを出国。三日以上メキシコに滞在していたので出国税が取られます。いくらあったかな、忘れました。USドル、メキシコペソどちらでも支払うことが出来、僕はUSドルで払ったのですが、あとで計算してみたらペソで払ったほうが若干安かったと思います。数百円。
出国税を払うだけで問題はなく出国。さて、お次は問題のベリーズへの入国。イミグレーションで日本人だということを伝え、ビザの申請用紙を貰い、それに書き込み事務所へ持っていく。他に必要なものは顔写真とお金、パスポートのコピーのみです。さぁ準備は完了！あとはこの事務所にそれらを出してビザを貰うだけだぜ！
ちょうど事務所の扉が開いたのでビザの申請用紙を見せ…「ノー、トゥモロー」
…何この食い気味のお断り。何故？
「ぺらぺーら、ベリーズホリデイ。ぺらぺーら」
なるほどなるほど。要するに今日はどうやらベリーズの祝日にあたる日らしい。というか祝日の振り替え休日らしい。いや知らんわ。土日はやっていない可能性もあるだとかでいろいろ調べて月曜日にやってきたのにですよ、ベリーズの祝日、しかも振替休日ってなんやねん。それに事務所には人も要るし、出入国の管理は普通に行っているんですよ。がぁー。
これは本当にダメなのか、意地悪されているのか。だってバスの兄さんも、入国のところのおじさんも、ビザ取っておいでって言ってたのに！取れないんじゃんか！ちょいちょい食い下がってみたけど「また明日おいでー、べろべろばー」くらいの勢いで断られたので諦めました。これが正規の業務なら仕方ないし。
諦めて税関の入ってきた方から出たら、入り口のところにいた兄ちゃんが寄って来て「へいへい！どうしたんだ！なんでベリーズ行かないんだ！いいところなんだぞ！」ってメッチャ推してくる。いやね、こっちも行きたいんだよ。でも入れないんだよ、ベリーズホリデイなんでしょ。日本人はビザがいるんだよ、というようなことを説明。「あー、それは、あー…でも明日！明日また来るんだろ？ベリーズはお前を待ってるぜ！」ありがと兄ちゃん！また来るぜ！とお別れであります。
それにしてもこれは予想外の展開。仕方ないから戻るわけなんだけど、メキシコ出国しちゃってるから、また入国しなおさないと行けないんだよね。どこにも入ってないのに。そしてその手続きがまた時間かかるかかる。用紙書いてめっちゃ長い列に並んでさ。出国のスランプが今日押されてるもんだから入国管理の人も「なんで？」みたいな顔してんの。「ビザが貰えなかったので戻るのですよ、ふふふ」みたいな仏の境地にいたりつつメキシコへ戻りました。
しかし、まだ諦めるのは早い！船、という手段もある。
こっちも当然祝日だから難しいかもしれないけど、「船の中でビザを取得できた」という話も耳にしたのでそれを試しに行ってみる。なんせまだめっちゃ時間あるから。領事館はやっていないからもうこの手段しかない！
12:52
ふねもだめ。まずね、ビザないとチケット売ってくんない。ビザなしで買って船内でビザゲットって話は何だったのかな。万策尽きました。
13:23
わひょー。そんなわけで諦めてチェトゥマルへ戻って大人しく一泊を選択しました。
「サンルイスホテル」
個室で安い。良い。そしておばちゃんが良い人。部屋にバスルームトイレ付き。タオルもトイレットペーパーもあり。宿泊する際に名前書いたりとかパスポート見せたりとかしてない、いいのかな、ゆるいな。皆さんもベリーズ入国できなかったらここおすすめ。あ、Wi-Fiは無いです。
門番的な犬がいます。めっちゃ可愛い。人が通るとやたら吠える。でも何故か僕にはすりすり。
ハイパーすることない。国境の町だけど大きくもないし、何もない。
そして雰囲気的に治安があまり良くなさそうなのでちょっと怖い。
かといって部屋に戻ってもWi-Fiないからネット使えない。ばはー。
チェトゥマルで暇をしている様子をば。
おやすみなさい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
