のどか。のどかすぎるくらいにのどか。
のどかの一言にして尽くす、そんな町サンペドロ・ラ・ラグーナ。
なーんにもしていない。このバーベキュー用の網の上で寝ているドッキーくらい何もしていない。そして時間はとてもゆっくり。町をプラッと歩いてすれ違う人々と笑顔で挨拶を交わす。
学校帰りの子供。そこらに寝転んでいる犬。湖に水没している家。
のどか。
サンペドロ二日目、何もせずゆらゆら、うとうと。
なんせけっこう体調が悪いので、まったりせざるを得ない。そんなに張り切って外出することもできない。できることといえばハンモックやベッドでたらたら文章を書くことくらい。
僕がこういう暇つぶしの時によくやるのが、ネット上にある「俳句自動生成」みたいなページへ行って、そこでランダムに出来た適当な五七五から連想した物語を一人で書いて楽しむというもの。特に意味はない。でもなかなかに楽しい。暇な人はやってみてください。
気が向いたらどんなもんなのか此処にちょろちょろ貼るようにしようかな。全然世界一周関係ないけど。
サンペドロで今泊まっている宿はとても居心地が良い。眺めも良いしご飯も美味しくて、人が「沈没」してしまうというのはこういう居心地のいいところから動きたくなくなってしまうからなんだろうなぁと実感する。
僕は体調が良くなり次第ここを発とうか、もしくは来週一週間は勉強をしてから移動しようか考え中です。テキストさえあればひとりで勉強もできるし、ホームステイに近いような場所なので会話も出来て良い環境だなと思う。どうしようかなかなかなな。とりあえず沈没はしないぞと心に決める。
昔っから快晴の青空が嫌いだったんですが、最近はどうもそんなことはないように思う。嫌いというよりは、苦手と言った方がいいかな。青空なんか大っ嫌いだ!っていうんじゃなくて、あの真っ青な雲一つない空に見下ろされていると、なんだか絶妙なザワザワ感を覚えるので苦手だったのです。伝わるかなこの感じ。襟足を剃刀で剃られている時みたいなザワザワ感。眉間ぎりぎりのところを他人に指さされているようなザワザワ感。
でも今はあんまりそんなこともなくて、「はぁー青いねぇー」ってただ見ていられる。こっちから空を見てやっているぜというスタンス。でもやっぱり見下ろされていると考えてしまうとザワザワしはする。なんだろうね、あの青さ。別に凶悪な感じのする色でもないのに、おそらく僕は一生あの色の外に出ることはなく、見下ろされたまま死ぬのである。ちょっと悔しい。曇天なら見下ろされないけど青空の方が気持ちいだろうな。
こんな考えても仕方ないことを考えたりする。それくらいにのどか。
今の空は雲と青空の具合がちょうどよい綺麗な空。歩き回りたい。早く体調良くならんもんかね。
すっごいなんとなくのモノクロ回でした。