知床旅行記 一日目 雑記 2013年11月09日 【※現在世界一周旅行中なので良ければそちらの記事もご覧ください→世界一周で周った場所まとめ】 11月5,6日と知床の方へ行ってきました。 特にこれと言って目的の無いような、あるっちゃあるようなそんな旅行。 4日の深夜に札幌の中央バスターミナルを出発し、5日の早朝6時前に斜里に到着。 約6時間の深夜バス移動。イーグルライナーというバス。 他の乗客との距離もちゃんとあり、背もたれも倒すことが出来てまぁまぁゆったり。 特にキツイというような深夜バスでは無かったという印象です。 早朝の斜里バスターミナルで迎えてくれたのはオジロワシ!イーグル! そこで友人と合流し、荷物を置いてさっそくおでかけ。 まずは「天へ続く道(?)」だったかそんな名前の場所。 普通に舗装され道路なのですが、それが山からまーっすぐに海まで伸びております。 たしかに、おーっ、とはなるのですが、なんというかそんなに言うほどのものだろうかと思わなくも無かったり。北海道には道まっすぐなところたくさんあるし。でも周りが畑などで開けていて綺麗だし、海や空も青色がとても綺麗でありました。 次はオシンコシンの滝。 札幌のほうはちょうど紅葉が美しい時期だったので、知床もかなと思いながら向かったんですが、知床の方が時期は少し早いらしく、このオシンコシン含め何所も彼処も散り終えていて若干残念でした。 ちなみにオシンコシンの滝は知床八景というものに数えられているのだとか。 その知床八景が八箇所どこだったかは忘れました。 「オシンコシン」はアイヌ語で「エゾマツの生えているところ」みたいな意味でした(うろ覚え) このあたりは魚眼レンズに四苦八苦しておりまして、適当な写真ばかりですがご容赦を…。 ほんで次はオモロ岩、だったかな。名前が難しくて覚えられません。 たしかここも知床八景だったはず!違ったら訂正しておきます。 (※オロンコ岩だったので以下訂正) オロンコ岩は岩です。でっかい岩です。海にあります。登れます。階段です。 軽い気持ちで「上まで登ろうぜ」って言ったらけっこうキツいです。 太ももにかなりキます。高さ60mくらいだったはずです。上からは海を一望できます。 あれは何海ですか。たぶんオホーツク海です。綺麗です。 あとオロンコ岩からはゴジラ岩という岩が見えます。 ゴジラです。思ったよりちゃんとゴジラゴジラしてました。 日本版のゴジラです。GOZILLAじゃないです。 左の岩がゴジラ岩。立って右を向いている形です。オロンコ岩頂上より撮影。 オロンコ岩は「そこに座っている岩」という意味らしいです。 座っているらしいです。寝転んでいるように見えました。 彼は立ったら何mになるのでしょうか。たぶん僕の体力では登れなくなります。 次はなんちゃらの滝。(※フレペの滝でした以下訂正) ここも知床八景。駐車場についてからけっこう山道を歩きます。踏み均されてはいますが舗装はされていない道。 片道2キロと書いてあったように記憶していますが、体感としてはそれよりははるかに短かったかなと。 熊出没注意や熊の目撃情報などの看板が置かれているので、なんとなく身構えながらの散歩。森を抜けると岬まで平野になり、その先端にあるのがフレペの滝。 水量が少ない時期なのかもしれませんが、岬側面真ん中あたりの岩肌から染み出るように流れるこの滝は、若干「これ滝?」と思ってしまうくらいでありました。滝がメインというよりも、それを含めたここまでの景観が綺麗というそんな感じ。 この滝は別名「乙女の涙」と呼ばれているそうで、それを知ってからまた眺めて見るとなんとなくなるほどなと思えなくもないです。 右下にほんのちょっとだけ見えているのが乙女の涙。 そして来ました知床五湖。知床観光の核とされる知床五湖。wikipediaで見ると「そもそも無名の沼でした」とか書いてある知床五湖。看板などの英語表記では「Shiretoko Goko Lakes」とか中途半端なことが書いてある知床五湖。そんな知床五湖。 ここには名前の通り五つの湖があり、散策では五湖全てを回る約90分のコースと、一湖・二湖だけを回る約40分のコースが選択できます。40分のコースでは、熊が登ることのできない構造になっている遊歩道を歩くのにたいし、90分のコースではただの山道を歩きます。 「熊が登ることのできない構造」なんてもので遊歩道が作られているということは、要するにここにはたくさん熊が出ますということに他ならない。そんなわけで90分コースを選択した僕らは安全のためのビデオを見せられました。 5分くらいのビデオだったと思います。安全のためのビデオとはいっても、正直北海道民としては当たり前に知ってる程度のことしかないなーと思いながら見ていたところ、テレビからこんな声が。 「熊が自分たちに向けて走ってきたとしても、数メートル手前で立ち止まり、戻っていく場合があります。それはただの威嚇なので、こちらに向かって来ても焦って逃げないようにしてください。走って逃げるのは熊を興奮させるので逆効果です」(※文章うろ覚え 以下略) 僕は思いました。 無理。 いや理屈はわかりましたよ。めっちゃわかった。でもね、無理でしょ。そんな判断。いやもし出会って熊さんがこっち向かってきたら頑張ってはみるけどね。というかね、もしそれが威嚇じゃなかったらそのまま棒立ちで襲われてしまうわけでしょ。どうすりゃいいねん。 そんなことを思っていたらそれを見透かしたようにテレビが次に進みます。 「もし襲われてしまった場合は、うつ伏せになり両手で首を守る姿勢をとりましょう。」※ だけ!?それだけ!? いやいやいやわかりますよ。ものわかりに関しては右に出るものの居ない僕ですから。続けてビデオは「これが今までの研究結果で最も助かる可能性の高い姿勢です」みたいなことを言っていますよ、いやわかりますよ。首と頭を守って、背中は晒すけれども臓器は守るっていうね。それで熊のほうもびっくりしているか、縄張りから出てって欲しいとかそういうのだから攻撃したら去っていくとかそういうことなんでしょうよ。でもね、あれでしょ、食べられたら終了でしょ。熊さんが空腹だったら終了でしょ?熊にとっては狩猟でしょ?いやいや君君。 普通に考えればそんな危険ならこんなコース一般に公開しておけないし、熊も基本的に人間を食料とは思っていないから襲ってこないというのは知ってはいるんだけども、やはり実際にそこらにいるとなると若干は怖くなります。普段襲わない、とは言われていても襲われ食べられているケースは今までいくらでもあるわけで、このコースで今までなくても自分が一番最初になるかも的な可能性も無きにしも非ずなんてあれこれ。 なんとなく考えていたらビデオ終了。 係員のお姉さんが部屋に入ってきてそれではいってらっしゃいと。 そこでなんとなく聞いてみました。熊の目撃などはどのくらいの頻度でされるのですかと。 「そうですね、今年はいつもよりもかなり少ないのでー」 なるほどなるほど、少ないのか。なら安心か。でも若干生で見たい気もしていたから、少ないと言われると急に残念な気がしなくもないから不思議だ。アンビバレンスな感情。 「最近ですと昨日と、あと2日、29日などですね」 めっちゃ目撃されてるジャン!少なくないジャン!昨日って!そして3日前って! コース情報を確認できるホワイトボードには、コース始まってすぐのところに熊の絵と一緒に「11/4 8:30 親子 NEW!」とか陽気に書いてあるし! でもまぁいいやと散歩スタート。 最初は正直男二人で口には出さないまでも若干びくびくしていましたが、時間が経つと慣れてそんなことはなくなり、楽しく歩きました。静かな森の中、ちょいちょい湖を眺める。 コースとしては特に歩き疲れるようなものでもなく、まったり楽しく歩けます。今度はこれが木についている時に来て見たいなと思いつつ、落ち葉でふかふかになっている道を歩きました。 道中、熊には会いませんでしたが、鹿には会いました。鹿も人に慣れているのか特に逃げることもなく草食べてました。 散策終了。 お次は知床峠を越えて、羅臼の方へ。 後で知ったけどここ知床峠も知床八景らしい。どこの眺めが綺麗なのか、よくわからず通過しました。途中5頭くらいの鹿を道路脇で見た。雲の帽子かぶった羅臼岳も見た。羅臼昆布ラーメンという緑色のラーメンも食べた。ヒカリゴケも見に行った。海のほうには国後島が見えていた。 一頭の鹿でけっこうはしゃいだのにめっちゃいた。 ほんでまた知床峠を越えて戻ってくる。 行きと帰りで二回知床八景のプユニ岬を通ったのだけれど、特に寄ることもなく通過してしまいました。くねくねした道路の途中に突然ちょっとした駐車スペースが出てくるので通過しやすいです。八景と言われていますが、友人によると普通に海が見えるだけとのことだったので戻らなくてもいいかなと。調べて見ると夕日が綺麗なようで、日の入りの時に行けるといいのかな。 ちょいと夕食まで時間があったのでオロンコ岩のそばで夕日眺めつつ軽く釣りをば。 人生初海釣り。何も釣れず終了。でも楽しかった。 夕食は知床第一ホテルでのバイキング。 「マルスコイ」という名前。このホテルのバイキングはとても有名らしいです。 テレビでもよくCMをしているのだとか。ここ数年テレビを全く見ない僕にはわかりませんが。 このバイキング、美味しかったです!お手ごろ価格でこの地域独特の海の幸森の幸がたくさん! 当然食べきれるわけもなく、でもどれも食べたいどれを食べようとうろちょろしてしまうバイキングでした。 (この辺あとで追記) 思ったよりもかなり長くなってしまったので一日ずつ分けて書こうそうしよう。 ●今までに行った場所一覧はこちらから → 『世界一周で周った場所一覧』 PR