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SpiltMilk

デジタル一眼レフカメラ「EOS6D」と「60D」でのあれこれ。世界一周やめての途中で帰国した阿呆の写真・動画ブログのはずだったんだけど最近なんなんだかよくわからなくなってきている適当な何かしら。

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ハイチ入国!言語と通貨に惑わされる

【ブードゥー教の国ハイチへ】

さてハイチへ向かいます。
ハイチへの入国はドミニカ共和国のサントドミンゴ→ハイチのカパイシャンという直通ルート。バスで9時間ほどの道のりです。バスの中で音楽を聴こうとランダムで曲を流したら、初っ端がなんと「VOODOO KINGDOM」。テンション上がりつつ「あ、これ俺ゾンビパウダーで死ぬパターンかも…」と若干ビビったのは内緒。ブードゥー教と言うとゾンビのイメージが強いよね。てかそれ以外ほとんど知りませんすみません。

道中トイレタイム、ご飯タイムを挟み出入国の手続きもスピーディーに完了。
これより先、かの有名なブードゥー教の国、ハイチで御座います。国境付近にいたハイチの子供。
ドミニカ共和国から国境を越えてハイチへ入ると、あからさまに雰囲気が変わる。
同じ島の東西という違いしかないのだが、肌の色も大きく違うように思う。また家などの建築物も壊れているものが多く見受けられるようになり、車も多くが割りとボロボロな状態で走っている。

同じ島の陸続きの隣国でこんなに違うかね、というのが知っていたとはいえ最初の印象だった。

お互い隣の国についてはどんなふうに考えているのかな。

そんなこんな考え事をしながらあっという間に目的地カパイシャン到着でありました。


【全然わからん「クレオール語」】

まずハイチに降りたって最初に困ったことは、言葉がほぼ全くわからないということである。ハイチの言葉は「クレオール語」と呼ばれるもので、フランス語にいろいろな言葉が混じった独特の言語だそうである。フランス語は話せれば特に問題はないらしいのですが、僕がわかるフランス語と言えば「ボンジュール(こんにちは)」「メルシィ(ありがとう)」「シルブプレ(お願いします)」くらいのもんである。あとは数字のアン、ドゥ、トロワが限界ね。

よくそんな状態でハイチ行こうと思ったね、と自分でも若干思いはする。

そしてここカパイシャンはいくら治安が他より良いと言っても、やはりハイチなわけで、無防備にホテルを探してフラフラする、というのは結構危険に思われる。さらに言葉がわからないのでホテルをまともに探せる自信もない。なので信用できそうなタクシーの運転手(勘)に声をかけ、事前に調べてメモ帳に書いて来たフランス語の文章を見せつつ要望を伝える。

「安い宿に連れてって」

おっちゃん笑いながら了承。己の勘を信じておっちゃんのタクシーに乗り込む。しかしけっこう怖い。なんせちょっと調べたところ、カパイシャンの空港から間違ったタクシーに乗っただけでそのまま誘拐されたという事件があったからである。そりゃ怖いよね。いくら下調べをしても現地にいないと本当のところはわからないし、何より僕はあんまり下調べをしていないからね。というかハイチの情報とか調べてもあがってこないのが現状である。

うわ、小道に入った…これは死んだ…いやデカい通りに出たな、うわ!また小道入った!…今度こそ他の仲間が現れて身ぐるみはがされるパターン、あ、いやここホテルか、ありがとおじちゃん。
こんな迷える子羊くらいびくびくしながら普通にホテル着。いやー僕の信じたおじちゃんは間違いありませんでした。

ついた宿のおばちゃんは少しだけ英語が話せる人。
でもこの宿はなんと一泊50$。当然US$。なので一日約5000円である。たけーよ!
そんなにするの⁉もっかい言うけどたけーよ!安い宿って言ったじゃんおじちゃん!

カパイシャンは一応リゾート地でもあるから高いんだろうか、でもそれにしたってね、今までで一番高い価格じゃないかろうか?それがこのハイチっていうのがどうも納得いかん。でも英語が使えるというのはなかなか大きいし、これから暗くなる時間を一人で探して歩き回れる気もしない。くそう。仕方なくUS$50で泊まることにしました…。くそう。


【ここでちょっとハイチの通貨のお話】

ハイチのお金はなんだかとても面倒なことになっている。

まず、ハイチの通貨単位はグールド(G)というものなのですが、その単位での表記をハイチで見ることは少ないだろうと思う。僕が滞在している間には目にしませんでした。ではどのような表記になってるかと言うと、$で表記されている。飲食店の食事や売店での商品の値段すべてが$表記。
しかしこの$表記、現代のドルの換算と言うわけではなく「エイシェントダラー」と呼ばれ、かつて$とグールドが固定レートだったころの名残で$1=G5という値で計算しなければならない。つまりレストランでパスタが$20と書かれていた場合、「パスタ2000円?は?」と思うが実際のその値段はG100(約220円)ということになるのである。面倒。これがなかなかに面倒。

そしてさらに!ハイチでは現在のUS$もそのまま使用することが出来、高いレストランやホテルなどはUS$でしか支払いが出来ない場合もある。そういった場合には値段の最後にUSと書かれている。なので例えば「$50」と書かれていたらその値段は「G250」ということであり、「$50US」と書かれていたらそれはそのまま「$50」で支払いをすることになる。
ちなみに現在のUS$は$1=G45と約9倍ほどになっているため、それで換算して払うことも出来る。

だからもしこの表記のことを知らずに「$50」というところで素直に$50US払うと約9倍も損をする、ということになるのであります。ハイチへ行かれるからいらっしゃいましたら要注意。

だもんで、僕は何度もホテルのおばちゃんに「エイシェントダラーではなく現在のUSなのか?」と確認したんですが、当然そうだと言うし、値段表にもちゃんと「US」と書かれているので諦めた次第でありました。むにゃー。


【町の治安はどうなのか】

宿のおばちゃんにとっては日本人が珍しかったからなのか、おばちゃんは部屋へ案内してくれてからもなかなか部屋をさらずいろいろと話し込む。
「何が目的で来たの?ここのベランダからは綺麗な景色が見えるのよ。あ、上の高い部屋のほうが綺麗だからそっちに部屋替えてあげるわ!値段?一番安い奴のままで良いわよ」とかそんな感じ。ありがたい。

ベランダから町を見下ろしながら説明を聞く。
「あっちになんちゃらがあって、あっちに教会があって、あ、そうそう夜になったら教会が綺麗だから見ていらっしゃいな」とかいうおばちゃん。

いやいやいやいや、夜⁉
ハイチの町を夜歩いたら僕みたいなのは一瞬でご臨終なんじゃないんだろうかと思い「ハイチの町は夜危険なんじゃないの?」と聞くと、「NO!NO!NO!NO!NO!NO!NO!NO!」とめっちゃ否定するおばちゃん。
「危険なんかじゃないわよ!それは首都が特別危険なだけでこの町は平和なの!そこは勘違いしないで欲しいわ!」みたいな感じ。

なんだそうなのか。たしかに勝手な情報で自分の住んでいる町がデンジャラスなところだと思われていたら嫌かもしれない。そうか安全なのか、よく知らずにデンジャラスとか言ってごめんよおばちゃん。

「だから夜歩いても問題ないのよ。どうする?夜は教会を見に行く?もし行くならガードを付けてあげるからいつでも言ってね」

…。



えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ。
数秒前と言ってることの辻褄が合わんじゃん!安全ならガードとか必要ないはずじゃん!ガード付ければ安全という事?それ安全とか平和って言わないから!

この時は「そ、そうですか」的に答えてスルーし、雨が降ってきたから結局夜の外出はしなかったんですが、改めて考えてみるとこのおばちゃんはもしかすると「ガイド」と言ったのではないかなとも思う。けっこうハイチの人は英語を独特の発音で話すので。とはいえ正解は今となってはわからないからなんとも言えないけどね!

とりあえずハイチ初日はこんな具合に終了でございます。

明日は世界遺産のお城へ行きます。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
●今までに行った場所一覧はこちらから → 『世界一周で周った場所一覧』
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