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SpiltMilk

デジタル一眼レフカメラ「EOS6D」と「60D」でのあれこれ。世界一周やめての途中で帰国した阿呆の写真・動画ブログのはずだったんだけど最近なんなんだかよくわからなくなってきている適当な何かしら。

【世界遺産】とんでもなく綺麗な湖「ラグーナ69」へ!

【絶景のラグーナ69へ向かう】

はい、ついにやってまいりました。
ラグーナ69!

正直なところ僕はここのことをペルーに来るまで全然知りませんでした。
ペルーに入国してからチクラヨにて軽くなんかないかなぁと調べて見つけたのがこのラグーナ69という湖。ワラスへはここへ行くために来たと言っても過言ではない。さらにここ数日ツアー会社のおじさんらにラグーナ69のことを聞くとみんながみんな最高に綺麗だと答える。
ならば行くしかないだろう!けっこう行くのが大変らしいけども、そんなことも言ってられない!

だもんで本日は早朝六時前には宿を出発し、六時のバスで早速ラグーナ69へと向かいます。
なぜこんなに早く出発するのかと言うと、目的の湖へは約三時間のトレッキングをしないと行くことが出来ないからなのです。まずバスで2~3時間ほど移動し、そこから3時間山登り。ほんでそこからまた歩いて戻って来て、バスで町まで戻ってくる、という1日。なのであんまり時間が無いのでありまんす。すすす。

【世界遺産】というのは別にこの湖単体がそうだということではなく、世界遺産の「ワスカラン国立公園」の中にありますよ、というだけの意味です。

バスで移動すること二時間の朝8時。軽い朝食を食べるためにレストラン的なところへ。
僕はここでサンドイッチを二つ買い、一つは今朝食に、もう一つは湖着いてからの昼食としました。

途中、とても綺麗なエメラルドブルーの湖がある。 なんかただバスで来たのにこんなん見れちゃっていいんですか?
っていうかこの綺麗さにラグーナ69さんは勝てるんですか⁉とちょっと不安になる。

9時40分!
ついに出発地点よりスタートであります! ここからスタート。まずここを下ってから写真中央のクネクネ谷間を進んでいきます。
まずはこんなところをまったり歩く。平和の一言。 でもめっちゃ広大。素敵すぎる。このスタート地点からはガイドなどもつかないので本当に一人でえっちらおっちら。おなじバスで来た人らとは最初なんとなく一緒だけど、みんな写真撮ったりなんだかんだグループの人らは話しながらのんびり進んだりでばらけてくる。

ここらには馬やら牛やらがたくさんおります。
でもかなり立派な角をしてらっしゃるので近づくのはかなり怖い。ちょっとイラッとさせちゃって角でぶるんとかされたら僕なんか瞬殺だと思うんでね。もし即死じゃなくてもこんな救急車来れないところで大けがしたら死ぬしかないのであんまり傍には寄りませんでした。

世界樹! 僕は綺麗な木を見るとだいたい「世界樹だ!」って思う。自分でもどういう意味で世界樹とか思っているのかよくわかっていない。でもこの木綺麗でした。抜いたら世界滅亡すると思う。

【第一関門!】

こんな平坦なところ延々歩くだけか~楽ちんじゃないか~なんて舐め切っていた僕の前に、そうは行くかと立ちはだかったのがこの壁で御座います。 と言っても、これもうけっこう登ったところだしわかりづらいです。
左下に前の人が見えているのでそれでなんとなくのサイズ感が分かるかと思いますが、そんな感じであの雪の麓くらいまで登るのです。ここらでみんなペースダウン激しく、立ち止まったり座り込んで休憩している人が見受けられるようになります。
いつの間にか僕は一緒に出発した集団のトップで、僕らの10~15分ほど前に出発したであろうグループ(バスのタイミング的に)の人々もガンガン抜かしました。

キツイ。正直かなりキツイけど、座って休むほどではない。
でもこんだけみんなグダグダ休んでいて片道三時間とかなんだとすると、休まずハイスピードで行けば一時間半くらいでつけるんじゃないかな?よし、それを目標にしよう!なんて一昨日の鉱山での体験から何も学んでいない決意をし、少しペースを上げたりしてみる。今にして思えばこんな判断をしている時点で、おそらく僕の頭は高所による影響を受けてイカレテいたんだと思う。 途中で振り返るとこんな景色。あんまり写真では違いが分からないと思いますが、歩いているとかなり楽しいです。山が現れ滝が現れ、それを通過して。上の写真ではもう出発したところは見えていないです。あのクネクネ谷間を歩いて、ほんでここまで登って来てるんだなぁそりゃあ疲れるわなぁと。
やたらと疲れるなと思ったらそういえばここはたしか4000mくらいなんだったと思いだす。
スタート地点が3000m後半で、ゴールの湖が4000m前半のはずなので。おおざっぱ!

最初のこの難関をやっとこさ越えると、しばしまた平坦ゾーンになります。
ちっこい湖もあったりなんかして、しばし癒しタイム。ここで鋭気を養いましょう。
でないと次で挫けます。

【第二関門!】

平坦だなーへへへ、あ!蝶々!(幻覚)
っていうハイキングを楽しんでいた僕の前に現れたは第二の刺客、壁。
えーと?行き止まりですか?
中央下あたりに地味に人が写っているのでそのスケールを存分にお味わいください。

またまた~どっかに抜け道あんでしょ?とか思ったんだけど、この山そのまま越えます。
って言っても別にロッククライミングとかするわけもなく、この少し左の坂をグネグネグネグネ少しずつ登ります。これが本当に本当にキツイ。体力的にもかなりやられているうえにこの高さを見せつけられ、そしてゴールがどこかもわからない!うおおおお。

まず水だ!水分補給だ!と自分の鞄をあさって絶望しました。
ちなみにここまで僕は水を一滴も飲んでいないので、ここまで飲んで減ったのではありません。元より僕はこれしか持ってきていないのである。何故か。何となくである。「ちょっと個人的に難易度あげてみようかなー、よし水はこれだけっていうハンデを己に課してみよう!」とか出発前に思っていた己を呪いました。「昨日買ったのちょっとあるからこれでいいや」とか思ってたやつぶん殴りたい。
でもまぁこれしかないものは仕方がないのでこのちょびっとを半分だけ飲んで出発。

登り始めてすぐ気づく。地獄。確実に水分足りてない。口の中ねばねば、喉ねとねと。
足が上がらん。酸素も薄い(たぶん)。うおおおおお。
でもこの間も特に誰にも抜かれることはなく、みんな疲れてるんだなぁと思いながら休みつつえんやこら登りました。でも座ったら立てなくなる気がしたので座らず休む。景色を見て癒される。 この第二関門を登り始める段階で一時間半はもう無理だな、と思っていたんだけど、ここ登っている途中でついには出発から二時間も経過してしまいました。残念無念。もっと早く行けるかと思っていたんだけどな。

【やっとこさ!】

やっとの思いでこの第二関門を登り切り、あとどれくらいだよー!もう無理だよー!と思っていた僕の目にちょっとだけ綺麗な青が見えました! あれ絶対そうでしょ!一人でそんなことを言って軽く走ったからね!
それくらいテンション上がりました。この旅で一番と言っていいかもしれない。

んで走って開けた視界に映ったのがこれ! すげー!真っ青!なんでこんなことになるのでしょうか!
山の色合い雪の色合い空の色合いがもう綺麗過ぎてね!言葉で言えないもどかしさ!
あ、己の語彙力の少なさを思い知らされるほどの美しさ!どうこの表現方法!語彙力の少なさを利用した表現方法!上手くないですかそうですかごめんなさい!

とりあえずめっちゃ綺麗です。
ここで朝買ったわけのわからんサンドイッチ(卵焼きとパプリカとバターとイチゴジャムが入っている)を食べたんだけどこれが疲れと達成感と美しさとでもう美味しい美味しい。ふひょひょひょひょ。でも唯一の問題はあれだね。水がないこと。咽からっから!きぃ!
この綺麗な水が飲め飲めと誘惑してきましたがそれは遠慮しておきました。 新しい相棒とも一枚。この子じゃなければ来れてなかったねここまで。ありがとうこれからもよろしくねぇ。

オレンジと青って良い組み合わせね。
と思っていたら隣にもナイスな組み合わせが座っていたので後ろから無断でパシャリ! 何この青、緑、赤で完成された感じ。まるで狙ったようである。
この二人もとても良い時間を過ごしているんだろうけど、僕も後ろでそれ眺めて素敵な時間を過ごさせて頂きました。ありがとうございました。

湖正面の崖から時々石や砂がザラザラと落ちるんだけど、その時音がいろんなところに反響してから雷みたいな音が鳴ります。それがまたなかなか味があって良い。最初何事かとちょっと焦ったけど。

けっこう曇ったり晴れたり安定しない天気だったんですが、僕は人よりも早く着いたのでのんびりすごしていろいろな色が見られたので早めに登って良かったなと思いました。 カメラのレンズに関してですが、僕の此処の写真はほぼ10㎜の魚眼を使用して撮っています。これくらいの広角でないと湖を綺麗に入れるのは難しいように思いました。

のんびりタイムラプスなんかも撮影していたら人が増えてきました。 そういえばここまでの道中で、一昨日パストルリで仲良くなったアメリカの兄ちゃんとも会いました。お互い昨日行くと言っていたのに行かず、今日にしたことで偶然会ったという感じ。面白い。一緒に登ろうかな?とも思ったんだけど遅かったので置いてきました。
その彼ともここでまた会ってしばし歓談。


ちなみに僕が登るのにかかった時間は2時間17分でした。
大体の人は三時間弱程度だったように思います。

帰りは二時間くらいと言われています。
僕の場合写真撮りながら遊びつつ帰って一時間半程度でした。
やっぱり下りは早いです。

帰りはたまたま見つけた仔牛君と戯れたり。 思ったより前進硬かった。皮の下すぐ骨的な硬さ。
イヌみたいに顎撫でたら顎も硬かった。プニプニする余地なし!
強く生きてくれ仔牛君。さらば。

バス出発予定時刻の3時30分には一緒に乗ってきた人ら全員がちゃんと帰還。
運転手のおっちゃんが「みんなが時間までにちゃんと帰って来れることなんてめったにないよ!みんなに拍手!」って拍手してました。なんとなく悪い気はしない。わはは。謎の一体感。
帰りに話したフランス人カップルは世界一周を西回りでしているそうで、僕と逆だーみたいな話をしました。彼らは日本を最初の国にしたそうで、めっちゃ良かったよ!トーキョー!ナゴヤ!キョート!フジサン!シラカワゴー!コーヤサン!ヒロシマ!サクラジマ!ベップ!とかめっちゃいろんなとこ行ってて面白かった。



そんなこんな、めっちゃ疲れたけど楽しかった一日でした!
おやすみなさい…というわけにもいかず!
ここから宿に戻って荷物を回収し、しばし休憩したのにバスターミナルへ。

そこでリマ行のバスのチケットを入手!
そのまま今日の内にバスでリマへ出発しました。
数日滞在したワラスともついにお別れ!楽しかった!

なので明日からはリマの日記となりますですはい。

だから今日はバス泊!リマはどんなところかな!また何も調べてないよ!てへ。
ワラス→リマのバスは40ソル。約1200円。

ではではまた明日。
●今までに行った場所一覧はこちらから → 『世界一周で周った場所一覧』
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