【世界遺産】リマ市街 なんかすんげぇホテル ・ペルー 2014年06月21日 【リマ?】昨夜の10時頃に乗った何の変哲もないバァス。ただのバァス。朝方のそのバスの中、僕は一人不安と闘っていました。ここどこ?そう、またしてもである。ここはどこなの?でも今回は乗り過ごしたとかそういうことではない。と思う。っていうかね、なんでペルーの長距離バスって停車した町のことを何一つ教えてくれないの?ただ一言ね、町の名前を言ってくれればいいだけじゃん?そうじゃん?なのに誰も言わない。降りる人は淡々と無音の中で衣擦れの音だけさせて降りていく。いや、あんたらは良いかもしれないよ?何度か乗ってるからわかるのかも知らんし、目的地の街並み知ってるから降りれるのかもしれない。でもそうじゃない人はどうなるのかね!しかもこちとら一度乗り過ごしてるからね!それが怖いわけですよ!でね、僕はワラスからリマまでのかかる時間を知らない。だからさっきからバスが止まるたびに確認している次第。なんだけれども!なのだけれどもだ!外を見たところでわからんのだよここがどこなのかが!見える範囲のバスターミナルに場所の名前も書いていない!なんなの?何処か教えてくれないなら書いておいてくれても良いんじゃないですかね?もういいや、知らん。乗り過ごしても僕が悪いんじゃないし!たぶん!っていうかきっと終点がリマでしょこのバス。だもんで寝ます僕はもう寝ます寝ます。と、思って目を瞑るんだけど結局眠れず、止まるとその都度外を確認してしまう可愛い己。みょみょみょーん。そうだ、もう逆転の発想だ。降りよう。気が向いたところで降りてしまうという逆転の発想。よし!ということで降りました。ふはは!降りてやったぜ!俺には予定なんかないからね!ここがどこでもここで楽しんでやるぜと言う所存!そこのおっちゃん!ここはなんて町ですか!「リマです」リマでした!ちゃんちゃん。 いや終わんないですよ! なんか知らんけどちゃんとリマに着いた。いやリマ行バスだから当然なんだけどね。で、やっぱり宿泊先が特にない。候補もない。というか現在地もわからない。なのでいつものタクシー運ちゃん頼み。「ホテルエスパーニャ(ESPANA)はどうだい?安くて周りに見どころもあるよ」とのことだったのでそれでお願いしました。タクシーで数分。その道中でおじちゃんがここの教会はこんなこんなでーここはこんなでーと教えてくれる。ホテル着。え。何この内装。え。何この内装。まぁ、取り敢えずチェックインをお願い。20ソルって聞いていたんだけど、安い部屋は一杯だそうで一泊55ソルの部屋のみ。約2000円ちょい。早朝だし一泊だけここにしようということでチェックイン。入り口だけあんなよくわからん感じなんかなと思いつつ、部屋を探して階段を上がりました。二階もでした。どう反応をしたら良いのかもわからん。 ツタンカーメンまでいた。さらに、屋上には、 亀もいた。 孔雀までいました。このホテルなんなんだろう。よくわからんけど、とりあえず部屋にシャワーもある良い部屋だったのであっついシャワーを浴びてまず一眠り。【世界遺産リマ市街】なんか知らんけどここもまた世界遺産らしい。なんだろう。世界遺産じゃない町に行く方が難しいんじゃないんですかね?と思い始めつつある。またここもおスペインさんの影響によるあれである。もうそんなにテンション上がらないので写真あんま撮ってません。今日まず行ったのはサンフランシスコ教会。 この教会には大きなカタコンベがあるとのことだったので。中にはツアーでしか入ることができません。写真も撮れません。カタコンベのみを目的で行ったんですが、教会内もとても面白ったです。まず個人的な此処の見どころは図書館。物凄く広いというような綺麗さではなく、古き良き整い具合と言うか、清涼なと言うか、綺麗。ほんと綺麗。でっかい本もある。聖堂は白と赤の独特の色調でこれも綺麗。さらにそこにあるパイプオルガンも独特で一見の価値があるし、そこに置かれている回転式の大きな譜面台も面白い。二種類の座り方が出来る椅子も置かれているなど見たことのない工夫をされたものがとても多いです。聖堂以外でも多くの絵が見られ、それもいろいろで面白い。「最後の晩餐」の大きな絵も見られます。とはいっても、あの有名な最後の晩餐ではない。題材はあの同じ場面ですが、ペルー版の最後の晩餐になっており、いろいろあっちの絵とは違いがあります。まずすぐに気付くのは周りにたくさんの子供が描かれている事。さらにテーブルが円卓になってる。そして座っている位置も変わっていて、中央のキリストの二つ右隣にユダが座っており、さらにその後ろには唆している悪魔まで描かれています。なかなか面白い。それらを見たのち地下のカタコンベへ。2万4千の遺体が置かれている言われているそうです。大量の大腿骨が並べられていたり、頭蓋骨だけまとめられていたり。円形に綺麗に並べられているところもあったりするんだけど、こういう御骨の扱いってキリスト教ではどういうスタンスなのかな。その辺もちょっと知っているといろいろ違うのかなと。カタコンベ目的で行ったけどそこまで興味深くもありませんでした。あとは目的無く散歩。【在ペルー日本大使公邸占拠事件】そういえばペルーと聞いて思い出すのはこの事件である。僕が小学校高学年の時の事件なので、もしかしたら僕より若い人らは知らない人も多いのかもしれないなと思う事件。14人のテロリストがパーティー中の日本大使公邸を襲撃し、数百人を人質にして立てこもったという事件。途中で何度か人質は解放され最終的には数十人になり、武力を用いない平和的な解決を、ということでいろいろ進められていましたが、結果的にはペルーの軍隊が突入し、テロリスト全員を射殺、人質は全員無事解放ということで幕を下ろした事件。事件発生から120日以上が経過しての解決でした。この事件は「リマ症候群」という言葉も生み出しています。「ストックホルム症候群」というのは日本のあるゲーム内で使用されたので耳にして知っている人も多いように思いますが、リマ症候群は意外と知られていないんじゃないかなと思う。ストックホルム症候群とは、誘拐や立てこもりなどの犯罪に巻き込まれた被害者が、加害者である犯人と長く時間を過ごすことで、犯人に対して過度の同情や好意を抱くことを言います。逆に、正確には逆にということでもないかもしれませんが「リマ症候群」は加害者である犯罪者の側が人質である被害者に対して親近感や愛着を持ち、態度が軟化することを言います。リマの事件に置いては、貧富の差や知識を得られる環境にあるかどうかということで人の置かれる現状というものが大きく変わる、ということを強く実感させれらる事件だったように思います。というのも、テロリストとして占拠していた犯人たちは、なぜこんなことをしているのかわからないままに巻き込まれてしまった人や、人質の日本人などと話をするうちに、知識を得たがり公邸内の本を読み始めたり日本語を学ぼうとする人がいたと聞きます。そのような状況にあったため、ペルーの軍隊が突入してきた際には人質を撃つことも出来る状況だったが撃つことなく、軍隊と衝突して全員が射殺されたんだそうです。事件の内容については小学校の時に見たこと、少し調べたこと、要するにどれも伝聞なので事実かどうかはわかりませんが、そういう事件だったと僕は思っている。当時のフジモリ大統領は「血の流れない解決をする」と約束していたはずなのに結果的には血しか流れていない。他にどう出来たというものでもないのかもしれないけど、個人的には強く記憶に残っている事件だったのでここで書かせてもらいました。で、この事件の印象が強かったのでこの公邸でも見に行こうかなとも思ったんですが、行ったからなんだろうねとも思うし、まず今の公邸の場所とは違うし、若干面倒だし、ということでここまでこんなに長々書いたのに別に見には行きませんでした。(後日調べたところによると、ペルー陸軍施設内に公邸のレプリカがありそれを見ることもできるそうです)【謎の博物館】チャイナタウン見つけたりもしたんだけど喜んで肉まん買ったら旨くなくてガッカリ。そんなこんないろいろ考えながらふらふらしていたらなんと迷子になりました。なんと!この人間方位磁針に自信を持っていたこの俺が!本日は曇っていたのでね、太陽の方向が分からずいつの間にかよくわからぬところを歩いておりました。そんな時に見つけたのがこの博物館。 ムセオデコングレソイデラインキシシオン!ぜんっぜん何の博物館だかわかんないのは置いといて、迷子になったと認めたくない僕は「そーそー、此処に来たかったのさーこれこれやっと着いたぜー」なんてノリで入ることにしました。なんかよくわからんけどムセオってんだから間違いなく博物館か美術館でしょう。ツアーは今の時間やってないんだけど、と言われたので自分で周るよーと入館。入館料は無料。さて、ここはなんなんだろうか。まず入ってすぐに大きな写真がある。机が円形に並んでいる写真。なんだろうそういう歴史的な博物館かな。んや、違うな。街の広場で処刑台に歩かされている人の写真がある。んー? あ、カルヴァンとルターの写真がある。ってことは宗教関係なわけです。で、処刑されたり火あぶりにされている絵があって、拷問受けている人形があるという事は、此処はどうやら宗教裁判とか迫害の博物館のようです。知らずに結構重たい所に入ってしまった。面倒だから宗教裁判とかキリスト教(というかカトリック)とかスペインについては何も言うまい。興味ある方は自分で調べてみるが良いと思います。一つやや閲覧注意な写真を。拷問器具、というか処刑器具の中にガロットがありました。 「人に優しいガロット」でもこれはおそらく初期のタイプなので人に優しくないただの窒息させる装置です。今後改良されて首の後ろからネジが出てくるようになるんですが、その前のタイプのものでした。たしか映画の007のピアーズブロスナンのどれかで使われてますそのガロット。これは苦痛なく処刑しよう、というものではなく、苦痛を与えつつ見せしめにもできるようにと考えられたものだろうと思う。あぁ。特に何も言うまい。【散策終了】本日の散策終了。調べものに移る。宿に戻ってリマのことやら今後行くところはどうしようかなと考える。んー、あんまりリマは僕には魅力的に映らないから明日はもう移動しようかな。あ、クスコで24日に南米三大祭りとされるインティライミがあるのか。それみたいな。いやみたいかな?どうせ人混みなだけでしょう。でも行けるなら行ってみるのも悪くないかな。もう明々後日か。途中ワカチナというオアシスの町にも行きたいと思っている。クスコから別な国に抜けたいから、だったらクスコへ行く前にナスカにも行っておきたい。しょぼいしょぼいと聞くけど、やっぱり自分で見たいナスカの地上絵。僕らくらいの世代なら小っちゃいころから知っている一番のオーパーツじゃないだろうか。世代関係ないかもしれないけどもね。と、なると、予定はかなりタイトになる。まず明日の早朝から移動開始し、イカという町へ。そこから砂漠のオアシスの町ワカチナへ。その日のうちにワカチナを堪能し、夜のバスでナスカへ出発。ほんでナスカ一泊。翌日、ナスカの地上絵を満喫し、その日の夜にはクスコへバス移動開始。かなり距離があると思われるのでバス泊。そして24日の午前中か昼くらいにはクスコに到着し、インティライミを眺める。その後の予定はまたどっかで考える。よし、これで行こう。たぶんこれで行けるはず。リマはペルーの首都なのに一泊で移動となりました。肝心のバスの時間がどれもわからんけど、なんとかなること間違いなし!ということでまったり就寝です。明日からはどうなるのか、お楽しみに!最後まで読んでいただきありがとうございました。 ●今までに行った場所一覧はこちらから → 『世界一周で周った場所一覧』 PR