忍者ブログ

SpiltMilk

デジタル一眼レフカメラ「EOS6D」と「60D」でのあれこれ。世界一周やめての途中で帰国した阿呆の写真・動画ブログのはずだったんだけど最近なんなんだかよくわからなくなってきている適当な何かしら。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

念願の島ホルボックスで見事な月食を見た!

ホルボーックス!旅を始めて最初のほうに教えてもらって知った島!
ほんで今日はどうやら皆既月食が見られるそうじゃないですか⁉メキシコで見られるのかどうか知らないけど、カリブの素敵な小島でそんなのが見られたら幸せじゃないですか!ふふふ。そんな気分で出発であります!

英語だとホルボックスって言っていたけど、どうやらスペイン語ではホルボッシュと発音するみたい。じゃあメキシコにある島なんだからホルボッシュ、というのが正式名称なんでしょう。でもなんとなんくホルボックスと言いたい年頃。

バス!もう何回乗ったかわからん二等バス!ここはバスターミナル!
目指すはチキラという町。三時間かけての移動、98ペソなり。

特に問題なくチキラ到着!港周辺しか見てないからちゃんとはわからないけど小さな町だと思います。そんなチキラチェケラ!
こんな船で向かいます。ホルボックスまでは約25分。青い船の会社と赤い船の会社がある。この赤い船のほうがほんのちょっとだけ早いようで、一分くらいあとに出発して一分くらい先につきます。なので乗るのはどっちでも良い。料金は両方ともに100ペソ。高い。僕が調べた時の料金よりも上がっているので、あぁ観光地化が進んでいるんだなぁと思い少し残念な気分。
地元の人はもう少し安く乗れるようなことが書いてあった(ように思う)ので、メキシコ顔の人は頑張れば安く乗れるのかも。身分証提示とかしなきゃダメなら無理だけども。



ぼへーっと海と空を眺めているうちにホルボックス到着!ついに!
わほーい!行こうと思った場所ってほんとに行けるもんなんだなー。いや当たり前なんだけどさ、当たり前じゃないよね。無駄にハイテンション。



しかしここで現実的な問題が一つ。僕はこの島のことを何も知らない。ほんと何も知らない。いつもと違って地図を頭に入れてくるとかもしていないし、宿の下調べもなんにもしていない。

まぁなんとかなるよね!

港周辺にはたくさんのゴルフの時に使うようなタイプのタクシーが集まっていて、船から降りた観光客らしき人々はみんなそれに乗り込んでいく。なるほどなるほど。でも僕乗っても行ってほしい場所が特にないし、とりあえず歩きたい気分だったのでタクシーのおっちゃんらを全員スルー。
重いバックパック背負って炎天下で汗をかきかきあてもなく直進する。そしたら割りとすぐ(5分くらい?)で町の中心部らしきゾーンに到着。なんだ近いじゃないの。

ホルボーックス!
これが中央の大きな公園的なところ!このステージのようなもの、左にはバスケットコート、裏と右手には子供用のアミューズメントゾーンの広がっている不思議な公園。夜になると屋台も出て毎晩ちょっとしたお祭りのような様相となりますです。

しかしここも一旦スルーし直進。なんせバックパック重いから。早くこの荷物置きたいから。
そこら中にHOSTEL、HOTELの文字があるんだけど、どこがいいのかもわからない。とりあえずほんととりあえず眺めながらただただ直進。

あ、もうすぐ対岸じゃん。目ぼしいホテルを見つけぬままに対岸近くまで来てしまった。
このホルボックスという島は東西に長い島で、南北はとても短い。南側に港があるので、つまり北に突き抜けた感じになります。
重いし荷物置きたいけど、いいや、まず海を見てやろうじゃないの!

こんな道を抜けて~
どーん!
綺麗!そして人がとても少ない!素敵!わほーい!ハローホルボックス!
間違った!オラ!ホルボッシュ!






ひゃほーい!とはしゃぎたかったんだけどカバン重すぎるので中断。
町のほうへ戻ってホテル探しを続ける。

そうしたらふと目に入った看板一つ。

ごく普通の看板ですが、僕は見逃さなかったのです。「ルーフトップテラス」の文字を。
屋上に出られるという事じゃないか!ということは今日その屋上から月食が見られるんじゃないかいどうなんだい!「ドミトリー~」って書いてるから間違いなくドミトリーはあるし、「~」ってことは個室もあるわけだから安くて気が向いたら個室も入れるわけだ!

そんなわけで此処へ向かう。
すぐ見つかりました!カラフルで可愛い建物「Tribu Hostel」!
どうやら料金のパターンが4つあるようだったんだけど、今は一番高い時期みたい(?)。季節で違うのか人の入りで違うのかよくわからんけど、とりあえず個室は高かったので迷わずドミトリーへ。170ペソ。それでも僕の泊まっていたカンクンの宿よりも高い。ぐぬぬ。
しかしこの宿ほんとにおススメ。欧米の方々には人気のところなのか人がたくさんいますが、部屋数もかなりあるので問題なく入ることが出来ました。ドミトリーはこんな感じ。
どこもかしこもカラフル。清潔感もあります。自由に使えるロッカー付き。
トイレも綺麗でドミトリーの部屋ごとに一つあり、さらに中庭にもあります。
全部回っていないからわからないけどシャワーも共用ものが何か所かある。
これ中庭の共用トイレ。綺麗。
フリーセックス!でも11時以降は静かにしてね!

こんな素敵宿。受付のお姉さんたちの対応も優しくて素敵です。ちゃんと屋上にも出られました。中庭にも屋上にもたくさんハンモックがあり、かなりのんびりできる。バーについていてそこで毎晩何かしらイベントが開催されている。さらには映画を見られる部屋もあり、なんとなく映画を上映している日があります。スペイン語だけどね。
もしホルボックスに来る機会があるならほんとにおススメの宿。




部屋に荷物を置いて、同室のアルゼンチンのおっちゃんに挨拶してからすぐさま一人海へ!…行こうと思ったところでサンフランシスコ出身の男リックが登場。「rrrリック!」って自己紹介してました。めっちゃ巻き舌。そして重要なことなんだけどフィリップ・シーモア・ホフマンにめっちゃ似てる。ほんとに似てる。それも映画「リプリー」にフレディ役で出演していた時の彼にそっくり。
わかる人少ないかな、もし知らなかったら映画めっちゃ面白いからおすすめです。リプリー。1960年に作られた名作として知られる仏伊合作の「太陽がいっぱい」と同じ原作から作られた映画。僕個人的にはリプリーのほうが好き。マット・デイモン、ジュード・ロウが出ています。でも何と言っても一番いいのはフィリップ・シーモア・ホフマン。「ディッキーはピアノを弾かない(Dickie dosen`t play the piano)」って言うシーンの声が渋すぎてやばい。このシーンだけでも一見の価値あり!個人的にはだけどね!

そのフレディ(「リプリー」での役名)が目の前にいるのである。なんとなく上がるテンション。その彼が「友だちもいるから一緒に海行かないか?」と誘ってくる。わお!まるで映画の中に入った様じゃないか。田舎から出て来た垢抜けない男がリゾート地でいろんな遊びを知っていそうな男に誘われるのである。気分はさながらトム・リプリー!ひゃほー!(※映画「リプリー」は貧しい青年がイタリアのリゾート地で優雅な生活をすることになり、その生活の中で人間関係が歪み殺人や嘘まみれになっていく物語。主人公の名前がトム・リプリー)

誰が垢抜けない田舎もんだちくしょう。

とはいえ僕は英語があんまり喋れないので、そんな中にいても迷惑だろうと断ったんだけどなんだかんだ丸め込まれて連れていかれました。フレディの友達から送られてきたという写真を頼りにビーチで友達を探す。しばらくしたら見つかりました。
「イエー久しぶりー」みたいな挨拶をしている彼らと「どもー初めましてー」と挨拶をしながら握手して自己紹介。女の人三人と男の人一人。ジェニファーとエミリーとトム。もう一人の女性は名前忘れました。このトムがまたえらいイケメン。だらしないブラッドレイ・クーパーって感じ。

しかし!
僕の英語力だとこんなビーチで談笑するようなことは不可能!トムが「英語しゃべれる?」って聞くから「ほんのちょっと」って言ったら「そうか」で会話終了!ぬはー、気まずい。とりあえず泳ぐ。他の人らに気を使われ過ぎず、それでいて邪魔にならない範囲で泳ぐ。

えーと、全然楽しくない!
なんでこんな環境にいながらこんなことになっているのか!
海は青いし空も青いのに!きぃー!!

しばし過ごして「え?早すぎだろ、居づらかったのかな?」と思われないであろう時間が経過したところを見計らって、フレディに「今日来たばかりで疲れてるからちょっとホステル戻るね」と伝えて退散!絶対居心地悪かったんだろうなってばれてると思うけどね!仕方ないよね!

部屋で少し休んでから食事がてら町を散策。

海辺の屋台ゾーン。昼間から陽気なライブをやっている。みんなのんびり。
そこらで食べたケサディーヤという料理。でっかいタコスにチーズなどが包まれている食べ物。とても美味しい。

このホルボックスという島、そこら中の建物に絵が描かれていてとてもカラフルで素敵です。でも今回の日記がとても長くすでに大変なことになっているので、そこらへんについては次回書くことにいたします。






夜になりました。月食!
と、思ったんだけどどうやら月食が始まるのはこっちの時間だと深夜の三時前くらいからみたい。かなり時間がある。とりあえずまた散策。そして夜は長いので晩御飯を食べる!
ホルボックスの名前がついた「ホルボキシーナ」みたいな名前の料理。ちょっとお高かったけどめっちゃ美味しかったです。チーズと海鮮の具材たっぷりの料理。ホルボックス行ったらおすすめ。
腹ごしらえもすませたし、まだ0時も周っていないけど屋上のハンモックで月見ながら寝てればいいやとホステルの屋上へ。よっしゃ来た!誰もいない!月独り占め!
カメラ設置してハンモックでゆらゆらしながら優雅に写真撮影。
満!月!
この旅の初日に見た満月を含めこれで四度目の満月。ということは出発から月換算で三カ月だ。ほんとあっという間。一年の四分の一がもう終わってしまったことになる。まだ三ヶ国しか回ってないのにね!

ハンモックでうとうとしながら月食を待っていると屋上への階段を上がってくる足音が。あー独り占めタイムも終わりかーと思っていると、上がってきた女性が一言「屋上閉める時間だからでてってくださいな、ごめんね」と。

おぅ、まじか。
女性はカメラに気付いて「月食撮ろうとしてたんだ!ごめんね!どこか他のところ探して!><」
と言ってくれていました。閉める時間なら仕方ない、大人しく退散。
そして中庭にあるハンモックでたらたら。

そこへやってくる昼間のだらしないブラッドレイ・クーパーにの男トム。

拙い英語で会話。彼はペラペラ。イスラエル出身でスペイン語もまぁまぁ話せるイケメン。
「なんで英語もスペイン語も話せないの?てかそんなんでよく旅できるね、困らないの?日本人て頭が良くてお金持ちのはずだけどなんで英語しゃべれないの?イスラエルでは六歳からだけど日本は英語を何歳から学ぶの?」
こんなことをスパンスパン言ってくるトム。ううぅ、僕がアホでなだけです御免なさい。

「てか今普通に話せてるじゃん、てことはコージ英語まぁまぁ話せるんじゃん。なんでほんのちょっとしか話せないとか言ったの?もっと恐れずどんどん話さないとダメだよ、英語もスペイン語も。そうやんないと上達しないよ。別に誰も言葉下手くそだからって気にしないんだから」
まっすぐな男トム。ごめんなさい、そしてありがとう、頑張ります。

なんて話してたら月食始まってるじゃん!気付かなんだ!
おー!すげぇ!リアルタイムで欠けてゆく月。でもトムはそんな興味ないみたい。

「コージ、スペイン語はどのくらい話せる?」
『~したいです、~ください、って言える程度。ビールクダサイ、テキーラクダサイ』
「それじゃ全然会話できないじゃん、困るでしょ」
『たしかに困るけど、最低限なんとかはなるよ、もっと話したいけど』
「いやいやいやいや、じゃあ女の子口説くときどうすんのさ!」
『…え?口説かないよ』
「口説けよ!ちょっと待ってろ」
そういって近くにいたメキシコの可愛い女の子モニカを連れてくるトム。
「さあコージ!こんな子が目の前にいたらお前はスペイン語でなんて言う?」
『…。ビールクダサイ』
「そうじゃねぇよ!モニカ店員じゃねぇよ!口説くんだよ!」

そんなん無理だっつの…あ、夏目漱石スタイル。
『月(食)が綺麗ですね』
「ね!とても綺麗ね!」笑顔で答えてくれるモニカ。
『…。』
「…。」笑顔。

『終了!』

「え?何?今の何の意味があんの?終わり?」とトムが言っているけど気にしない。
そんなことしている間にまた月めっちゃ欠けてんじゃん!
スゲー!もうなくなっちゃう!

ここらでトムもテンションが上がり始め、欠けきって赤くなる月をビーチで見ようと移動を始める。ビーチには若干の人がいて、太鼓みたいの叩いて歌を歌っていたりそれ聴きながら酒飲んでたりいろいろ。「5ペソ以上はないよ~」みたいな歌がかっちょ良かった。ポンポコポンポコ。

そしてついに光が当たらなくなった月。
真っ赤!すごい!なんでこんな色になるの⁉全然わかってないけどすごい!あとで調べよ!今調べればいいのに調べないという事はあとでも調べないと思うけどね!とりあえずめっちゃ綺麗でした。肉眼でもこんな具合に見えたのです。

こんな具合にホルボックス初日の濃い時間が終了です。

明日は自転車借りてホルボックスを一人で巡るぜ。

ではでは、おやすみなさい。
●今までに行った場所一覧はこちらから → 『世界一周で周った場所一覧』
PR