忍者ブログ

SpiltMilk

デジタル一眼レフカメラ「EOS6D」と「60D」でのあれこれ。世界一周やめての途中で帰国した阿呆の写真・動画ブログのはずだったんだけど最近なんなんだかよくわからなくなってきている適当な何かしら。

海外旅行中の宿泊施設(ホステル)のメリットとその探し方について

去年の1月からなんとなくで海外旅行に出発しまして、アメリカ合衆国から南米はボリビアまで移動した実に中途半端な約半年間。7月末に帰国した記憶があるので日本に戻ってきてからもうすぐ一年が経過するようである。あっという間。

旅行序盤では頻繁に書いていた日記も後半はまばらになっていたように思うし、海外ならではの面白い事が多々あったはずなのに書いてないのは勿体無いなということで、いろんなことをまとめがてら書いておこーと思った次第。



【宿泊施設について】

だもんで今回は時々聞かれる旅行中の宿泊について書きたいと思う。
僕は貧乏旅行だったもんで当然豪華なホテルなんかには泊まっていない。じゃあ泊まってた宿泊施設はホテルじゃなくてなんなのかって話になるんだけど、個人的には「安宿」としか認識してなかったわけですが、それらはたぶん分類的にはホステルとかゲストハウスとかいう呼ばれ方をするものである、と思う。
で、此処まで書いて思ったんだけど旅行中はそんな気にしてなかったけど、「ホステル」とか「ゲストハウス」の定義がわからんね。なんだろうかね。

とりあえず安宿である。ほんでだいたい宿泊している人のための共有スペースがある。ダイニング的な椅子とテーブルのあるスペースだったり、キッチンを使うことが出来たり。 部屋はドミトリー(一部屋に複数人が泊まるスタイル)のイメージが強いって人もいるかもしれないけど、だいたい一人部屋も用意されていて選ぶことが出来る。ほんで管理人さんというかオーナーさんというか、家主さん的な方がいらっしゃる。ざっくり言うとそういう感じ。

超恐ろしい「ホ○テル」って映画のせいでホステルに怖いイメージ持っちゃってる人もいるかもしれないけど、基本的にはホステル泊まったからってあんなことは起こらんので大丈夫です。知らん土地ではホテルじゃなくてホステルに泊まるメリットはかなり大きいと思う。それについては後述します。


【ホステルの探し方、選び方】

これまたよく聞かれます、「どんなとこに泊まったの?それはどうやって探すの?予約とかどうしてたの?」と。そんなもんあれだ、勘だ。どうだ、一番参考にならない回答だろう。

なんてちょっとふざけましたが事実なので仕方がない。本当に最初こそ調べて予約したりはしてみたものの、僕が適当な人間なのでその通り事が進まない事が多いし、個人的には予約してしまうとその日の最終的な目的地が設定されてしまうので、突然窮屈に感じてしまうのである。
予約しといてまぁ予定変更したらそれで無視すりゃいいや、ってスタンスの人もいたりするけど、僕は意外にも律儀な人間なので、連絡せずに予約無視なんてこともしたくないのである。
それに良い宿を探すとなるとけっこう吟味に時間がかかったりする。そして時間をかけて探したのに期待はずれだったりするとちょっと気分が悪くなったりもしちゃうんじゃないだろうか。

だから僕は予約や下調べというものをほぼ行わず、現地で見つけた宿に入る事が多かった。そうするとそもそも「良い宿」は求めていても「失敗しても仕方がない」と思っているので、外れた場合でも一泊だけだしこういう経験はあんまりできないし!と楽しく受け止める事が出来、また逆に良い宿を見つけたらその偶然の素敵な出会いがより嬉しいってなもんである。だからおすすめである。

が、同時にあんまりおすすめもしない。というか基本的におすすめしない。
僕個人には合っているスタイルだったろうし、楽しかったけど、デメリットも大きい。まず当たり前に日本ほど治安がよくないし、海外旅行へ行く多くの人がそうであるように現地の言葉がぺらぺら話せるわけではないだろう。となるとかなりの不安がある。僕は基本パッパラパーなので中米でも南米でもそんな感じで幸い危ない目にはあっていませんが、何度かこれこのまま宿見つからなかったら危ない夜の街に一人ほっぽり出される感じだ…やばい…と思った事はありました。

宿、というのは自分の家のない旅行者にとっては活動拠点になるところ。そこが良い所だとその町に滞在している時間がとても楽しいものになるし、合わなくて転々と変えながらの滞在だと夜の休息時間に気が滅入るし次の日荷物持って移動して宿変えなきゃいけないしで本当に面倒。

だから怠け者でない皆様は下調べをして予約したほうが安全で快適なんじゃないかな!と思う。ネット経由で予約したほうが値段が安くなる場合も多分にあるようだし、レビューなどをしっかり読めば失敗する可能性はかなり減らすことができるんじゃないかなと思う。
安宿検索や予約をするためのものはいくつかあって、一番有名で名前を聞くのは「ホステルワールド」じゃないでしょうか。(←名前クリックでサイトに飛べます)

旅行中会った人でこれを使っている人もいた。僕が旅行を開始してアメリカに入国した最初の日、サンフランシスコの空港についてそこで初めて安宿を探した時にもこれを使ったはず。一日目の宿くらい調べて予約しておけよっていうのは僕が一番思ってます。初日から宿に困るってどんな駄目人間なんでしょう。

今軽く調べてみたら札幌でもいくつか出てきましたホステル。めっちゃ近所に一個あった。知らなんだ。女性向けとかもありますね。
検索は「ホステルワールド」て名前だけどホステル以外に朝食付き宿(B&B)・ホテルの検索を行う事が出来るみたい。今知った。だから別に海外旅行だけじゃなくて、国内でどっか行くときにも使えると思う。今度試してみます。

こういうホステル以外にも、登録されている普通のお宅の人と連絡を取って、その方の「家」に泊めてもらうというシステムのものなどもありますが、現地の言葉ができない人にとってはかなりハードルが高いと思う。僕もドミニカ共和国で理由しましたが、なかなか難しかった。予約も難しいし、気を使って会話をしてくれるんだけど上手く話せないしで…。
でも楽しいので、旅に慣れてきたら挑戦してみるのも良いと思います。


【ホステルを利用するメリット】

これを伝えておきたい。
1つめ!まずこういう安宿を使う人ってのはだいたいおんなじような旅行者である。だから有益な「情報交換」ができるのである。 何せ大抵の安宿には共有スペースがあり、そこでみんな酒を飲んだりバカ話をしたりしている。日本人が多い宿で日本人同士で話すのも良いですが、そうでなくいろんな国の人が入り混じった中での会話は本当に面白いし、そこで本当にたくさんの情報を得る事が出来る。

会話の壁を感じているあなた、酒さえ飲めばなんとかなる!
日本人が英語を話す事のできない一番大きな要因は「恥」だと僕は考えている。中高程度の英語を終えていれば、文法めちゃくちゃでも単語は知っているから意外と会話は出来るはずなのです。だから恥ずかしがらなければなんとかなる!はず!
海外で時々言われたのが「日本人てどうして英語話せるのにみんな「英語話せません」っていうの?」っていう日本以外の人からの疑問。しっかり、正確に、早く、話すことが出来ないから僕らは「話せない」と思っちゃいますが、他の国の方々の認識としてはそうではない場合が多いみたい。拙い英語でも相手はけっこうちゃんと聞いてくれる。人によるってのは当然あるだろうけどもね。
だからホステルに泊まって宿泊客と会話をしないのは勿体無いように思うわけなのですよ僕は。実際初対面の人と外国語で話すのは恥ずかしいしびびるし疲れるし難しいし、ストレスになることもかなりあるとは思いますが、それ以上に、たくさん話せた時の楽しさってのは格別なので是非機会があれば体験してもらいたい。恥の壁を破れなかったら酒を飲め。僕はほぼ常時酒入れてましたよ。じゃないと人と話せないから。
酒飲んでお互いの国の話をして、旅行中の出来事の話をして。
これから向かう方向が逆であれば、自分が来て相手がこれから行くところのおススメスポットや宿の話も出来る。詳しく言葉がわからなければお互いメモでも書けば良い。そういう一期一会をがっつり味わえるのがホステルならではの魅力じゃないかな。
疲れて誰とも会わずに寝たいという場合は一人部屋を取ればそれで済む話。元気になって気が向いたら共有スペースに顔出しに行けばいいのです。

なんか脱線してしまった。話し戻して情報交換についてですが、何故日本語以外での会話の話をこんなにしているかというと、日本語で得られる情報が偏っている場合が多分に見られるからである。
例えば有名なブログであったり、テレビで有名になったスポットであったり、そういうものの情報が自然と多くなる。日本語のみで調べる場合だとそれが顕著。だからけっこう調べたつもりであっても、日本語以外の情報網の人たちとは持っている情報が違ってくる場合が多い。
日本人だとあのお店が有名だ!という情報に人が集中してみんな知ってるような状態なんだけど、海外の人から聞いたそうでないお店の情報とか、面白いスポットとか、現地ならではの情報とか。そういうのを掴んで旅に組み込めんで行くはとても楽しい。ホステルで情報交換をしよう! (ボリビアにて。ボリビア人とスイス人のカップルに教えてもらって一緒に食べに行ったルレナバケという町の「タクワラ(たぶん)」という名物らしい料理。白身魚を何かの葉っぱに包んで蒸し焼きにしたもの。なまら美味い。やばい。)


2つめ!前述の情報交換に関連して、話す機会が増える事で他言語の習得がしやすくなる!
そういう場で話さないとあとは食事のための店だったり、道を聞いたり宿の受付だったりバスに乗るために話をしたりっていう最低限の定形文しか覚える必要がなくなってしまい、大幅に言葉を習得する機会が少なくなってしまう。
これを相手に伝えたい!ここで今思いついてる冗談を言いたい!こないだの良かった宿を教えてあげたい!なんて思いが学ぶ原動力になるし、そうやって使って覚えた言葉はなかなか忘れない。

僕は中南米を周ったので言語はほぼスペイン語。最初にスペイン語圏に入った時には誰とも会話できず、メニューに書かれているものの意味もわからず注文もできないような状態でしたが、旅しているうちにある程度の会話はできるようになりました。決してガッツリは話せないけどね。ちょっとした冗談も言えるくらいにはなりました。

言葉なんて覚えなくていいや、俺は日本語だけで生きていく!っていう強い意志を持っている人でないのであれば、積極的に話していけばいいのですよ。国によって本当に国民性というのも違っていて、知らない旅行者である僕と気軽に話してくれる人が多い国やそうでないシャイな人の多い国などありましたが、何処でも会話は出来たし、それこそ旅の醍醐味だと僕は思う。みんな話をしよう。


3つめ!旅行者が集まるところなので何かしらイベントが発生しやすい!
自分から進んで行動を起こしたりできない…って人でも安心!寂しい一人旅の強い味方!
どんなイベントがあるかはそのホステル次第ですが、ホステル側で決まった曜日にビールパーティーのようなイベントを用意してくれているところだと、それで人が集まるので会話のきっかけは作りやすい!そして飲んでゲームして、話をして仲良くなって翌日一緒に観光に行こう!なんていうさらなるイベントに繋げることも出来る。
せっかくスペースがあるんだから宿泊客で集まってバーベキューでもしようか!ピザ窯あるんだから近所の子供たちも集めてピザ作っちゃおうか!なんて突然決まって初対面の子供たちと楽しく遊んだりすることもある! (実際こういう宿に泊まってないと、初めて行った町の子供たちとピザ作ってモノポリーして遊ぶ、なんてことはなかっただろうから面白いし不思議なもんだぁと実感します。)


4つめ!困ったらオーナーさんがいる!
宿泊客と情報交換ができる、と言ってもやっぱり旅行者はよそ者なわけでして、その宿近辺や街のことは現地の人のほうが当然ながら知っていることも多い。かといって道行く人にいきなり質問するのもあれだなぁ…という時、一番身近にいて現地のことをよく知っている人がその宿のオーナーさん! 話しやすいかどうかは当然宿によるんだろうけど、僕は割と話しやすく親切なオーナーさんの宿を見つけることが多かったです。逆に親切すぎて至れり尽くせりで居心地悪いようなところもあったほど笑
オーナーさんはそこに実際に住んでいる方なのでやはりいろんなことを知っています。何曜日に何がある、ここのあれは安くて美味しい、あの建物が綺麗、滝が楽しい、いろいろなことを教えてくれます。「知り合いに案内させるよ」「知り合い価格で頼んでやるよ」なんてこともあったりします。みんな本当に優しい。

ケガをした!謎の湿疹が発生した!急いで両替をしたい!出国に必要なものはなんだ!などなど、自分で調べてわかることもあれば、教えてもらった方がスムーズなこともあったりします。そういう時に身近に話せる現地の人がいるのは本当に心強いです。だからといってそれをあてにして頼りっきりになるという姿勢は違うけどもね!
旅行中たくさんお世話になったな、本当にありがとうございました、泊めてもらった宿のみなさん!



とりあえずパッと浮かんだメリットはこのくらいでしょうか。
あとは泊まる前にある設備の確認をしっかりして、満足できる宿を見つけられたらいいんじゃないかなと思います。シャワーはあるのか?お湯は出るのか?Wi-Fiは?キッチンは使える?一人部屋?などなど、そういう確認は怠らず、素敵な宿を見つけてくださいませ。

また近いうちに個人的に良かったホステルやそこでの体験なども書いていきたいと思う。


●今までに行った場所一覧はこちらから → 『世界一周で周った場所一覧』
PR