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SpiltMilk

デジタル一眼レフカメラ「EOS6D」と「60D」でのあれこれ。世界一周やめての途中で帰国した阿呆の写真・動画ブログのはずだったんだけど最近なんなんだかよくわからなくなってきている適当な何かしら。

三日マスター

手っ取り早く言おう、僕はマスターになった。

最近いろいろ増えたカメラ機材もあるのでそれらも書きたいのだが、
まずはこの話をしたい。雑記だけれどもこれを優先したい。
前々回の日記「勧誘おばさん」の続きである。

僕はマスターになった。

大通公園で知らんおばさんに「バーで働かないか」と声をかけられ、
曖昧な返事をした僕はとりあえずその店へと飲みに行ってみた。
そこで飲みながら話すうち、いつの間にか次の日から自分が出勤することになっていた。

驚きである。

その流れでなんとなく了解し、次の日ちゃんと出勤する自分にも驚きである。

そしてさらに驚きなのが僕の役職である。なんとマスター。
初日からバーのマスター。もはや意味が不明。
いったいこの僕が何をマスターしているのだろうか。
僕がしている事と言えばカウンターの中で背筋伸ばして立っている程度のもんである。

時々ワインをそそぐ。カクテルなんて作れません。
あとはお客さんと話すだけ。あ、おじさんとの会話マスターかもしれない。

そして今日(というか昨日)で出勤三日目。つまりはマスター三日目。
仕事は客引きを言い渡されました。マスターなのに。店のマスターなのに。
まぁなんもしてないけど。とりあえずエプロンつけたまま寒空の下へ。
そういえばあの腰に巻くタイプのエプロンて名前なんていうんでしょうか。
とりあえずで外にではしたものの、客引きなんてできません。
というかそもそもしたくありません。
いきなり知らない人と話すのが苦手ということも大いにありますが、
あの程度の低いお店に人を招待なんて気には絶対になれない。
そんなことが出来る人間になりたくない。

客引きというのを始めてしようと思ってみて気付いたけど、あれすごいわ。
普通に良い店の客引きをしている人も当然いるけれども、あきらかに駄目な店ってあるじゃないですか。店の内側を知っていればなおということもあるんだろうし、単純にご飯も美味しくなくてお酒も適当だし表示嘘だみたいな入れば客でもわかるっていうああいう店。そういう店で客引き出来ている人間の精神構造ってどうなってんだろう。
ビール付いて飲み放題いくらですとか言いながら、実はもっとかかるしビールじゃなくて第三だし、みたいなことを腹で思いながらの客引き。なんとも思わない人もいるんだろうけど、ただ単にに人を騙してる嘘つきでしょ。そんなことが平気で出来る人間ってなんなんだろ。
今までは胡散臭い客引きがいるわー程度にしか思っていなかったけど、あの立場になって初めて実感した、なんだろう、綺麗な言葉が浮かばないからやめておこう。とりあえずそういうことが出来る人間は好かんなぁという話でした。

そんなわけで外に繰り出した僕は特に客引きもせずに、すすきのをプラプラ散歩してはバーに戻るということを数度繰り返しておりました。どんなマスターやねん。
今日も月が綺麗だなー、カラオケの客引きの人声はって大変そうだなー、寒いなー、今日でもうマスターやめようかなー、とかそんなことを適当に考えながらの散歩。そうしたらば追い抜いたお姉さん方二人に後ろから声をかけられました。
「おにいさんどこのお店のひとー?」なんつって。
普通ならここでよっしゃーと思うべきなんでしょうが、僕は思いました。
どうしよう。
んだもんで適当に営業トークをするでもなく、値段のシステムとあまりおすすめしませんよということを正直に伝える。ついでに勤めて三日目であり、客引きだけども客引きをする気なんかこれっぽっちも無かったことも伝える。

それでも行くとおっしゃったので店までお連れしました。

閉店後、客引き成功をやたら褒められ、また月曜日ねと言われる。
今日なんかグズグズ言われたら辞めようと思っていたのだけれど、またなんとなくで続いてしまいました。

とりあえずマスター四日目はむかえそうであります。

そんな話。



誰も来たくないだろうし、こない方が良い店だと思うので店名は出しておりません。
もしどうしても来てみたい方がいらっしゃいましたら連絡を。
●今までに行った場所一覧はこちらから → 『世界一周で周った場所一覧』
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