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デジタル一眼レフカメラ「EOS6D」と「60D」でのあれこれ。世界一周やめての途中で帰国した阿呆の写真・動画ブログのはずだったんだけど最近なんなんだかよくわからなくなってきている適当な何かしら。

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カンクンの時間無駄遣い ベリーズ…?

己の時間を浪費することに関しては右に出るものがいないとして知られる僕です。こんにちは。
そりゃそうだ、誰も僕の時間を浪費することができない。いやそういうことでもないんだけど、こんなのはどうでも良い話です。

ホルボックスから戻って来てもうここカンクンで何日過ごしているのか全然わからないくらい何もしていない。外出もしていない。している事と言えばスーパーへ行ってビールと食材を買って帰り、日がな一日料理しながら酒を飲んでいるだけである。
たしかにキューバ行の航空券も取った。なんとなく往復ではなく、片道でカリブの国々を移動して南米へ入ろうと考え、キューバ、そしてそこからジャマイカ行の航空券は取った。でもそれは25日出発のチケット。あと五日もある。

よし、もう浪費する日々は辞めよう。
ここで思いつく案はいくつかある。

・コスメル島へ行ってスキューバダイビングの免許を取得する。
カンクンからほど近いコスメル島はとても海が綺麗なことで知られており、スキューバの免許を取得するのもなかなかに安い価格で行うことができるようである。たしか取得にかかる日数は三日。さらに上のを取るなら五日。今後もダイビングをどこかでするならここで取っておいても良いのかな、案。

・カンクンや近くの町を毎日なにかしら楽しむ。
カンクンには「ココボンゴ」というナイトクラブがあるらしい。どんなんか知らんけど。とりあえず男の子が行くと楽しいらしい。つまりは何かしらそういうものなんでしょう。それとカンクンでは水曜日になると闘牛を見ることも出来るらしい。闘牛が始まる前には民族の踊りがあったり、なかなか面白いものだそう。良く知らんけど。あとは日帰りで珍しい海沿いのマヤ遺跡トゥルムへ行くだとか、イスラムヘーレスへ行くだとか、プラヤデルカルメンだとか、いろいろ見て回ろうと思えばすることはあるカンクン。それをしようじゃないか、案。

・変わらずあと五日過ごす。
今までと変わらず酒飲んで料理して寝るだけの五日間を過ごす。ダメ人間案。

・ベリーズへ行く!
これが最後の案。カンクンの南、メキシコとグアテマラの間にある小さな国ベリーズ。
五日しかないけどそこへ行っちゃおうじゃないか、という案。
日本人にはあまり知られていないであろうベリーズ。僕も良く知らないし何があるのかも知らない現状。ちょっと調べるとブルーホールが出てくる。ちょっと前に話題になっていた海にでっかい丸い穴が開いているところ!これってベリーズにあったのね。あとはオーストラリアのグレートバリアリーフに次ぐ世界第二位の規模のサンゴ礁があるんだとか。そして世界旅行者の行ってよかった島第二位にランクインするらしい島キーカーカーもある。
…うん。なんかたくさん羅列してみたけどいまいちわからん。ピンと来ない。
でも、今回行かなかったら一生行かなそう。行きたいところで今回行かないと、今度また行こう!と思えるけど、特に理由がなくてこんな場所にあるともう二度と来る機会なんかないんじゃないかな、と思ったので、思い切ってこのベリーズへ行く案を採用!
今晩10時に出るとすると、朝方メキシコ国境につき、面倒だと聞くベリーズへの入国のあれこれを済ませて昼頃ベリーズ入国、そこからバス移動してさらに船で移動して、明日21日の夕方にはキーカーカー島へ着けそう!
25日に僕はカンクンへ戻って来てキューバへと旅立たねばならないので、24日にはカンクンに居たい。とすると、23日の夜に帰るか、24日の早朝に帰るかだ。てことは出来ても三泊四日、早いと二泊三日。まぁ、なるようになるでしょ!まだ間に合いそうだ!ということで、バタバタと準備をして、夜10時前にバス停へ。ほんと適当な予定具合よ。

ここで早速バスを取ることが出来ず、夜11時30分まで待たなければならないという出鼻くじかれ具合。果たして無事ベリーズへ入国は出来るのでしょうか。

良ければ続きを読んでくださいなー。
●今までに行った場所一覧はこちらから → 『世界一周で周った場所一覧』
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マヤカレンダーの指輪について

さてさて、今日も今日とて変わらずに何もしていないので、チチェンイツァにて僕が買ったマラ歴のカレンダーがデザインされた指輪についてお話をしたいと思います。いや別にこの指輪について積極的にお話がしたいというわけではありません。特に話すことも何もないので話をするだけでございます。

チチェンイツァにて僕は銀細工の指輪を買い増しました。なんでもメキシコは銀の産地らしく、そこら中で銀細工のアクセサリーが売られております。どこの遺跡でも売っています。指輪、ネックレス、イヤリング、ピアス、その他もろもろ。
他の遺跡では割りと観光客が遺跡的な雰囲気として求めるであろう手作り(風)のデザインのものが多くあり、チチェンイツァではそこらよりは製品よりなものが多く見受けられるように思います。

銀細工を売っている人たちはみんなだいたい「10ペソー10ペソー、$1-$1-」と言っている。10ペソは日本円で80円くらい。$は米ドルなので100円くらい。こんなにこれらのアクセサリー安いの!?と思って立ち止まって価格を聞くとどれも数百ペソし、「10ペソって言ったじゃん!」っていうと「銀1gの価格がってことだよー」ってみんな言います。そんな感じ。
で、そんなところで僕は気にいったデザインのものがあったのでお土産を買いまして、その時お土産ってちょいちょい買っているけど、そういえば自分用の何かしらって買っていないからなんか買っとこうと思い、指輪を一つ購入いたしました。それがこれ。
どうこれ。かっちょ良いでしょ。かっちょ良くないですか?
もしかっちょ良くないと思った人がいたとするならば、その人の間違いです。これはかっちょ良いのイデアにあたるものなので、かっちょ良くないとするあなたの意識を改善する必要があります。頑張ってください。エイプリルフール。

売り子さんの常套句なんだろうけれども、俺とお前は友達だぜ!とか、マヤのカレンダーっていうのは幸運を運ぶデザインなんだ!とか、友達だから安くするぜ!とか言われながらとりあえず値切って購入。
売り子の兄ちゃんが「いくら友達でもそれは無理だぜ友達…」っていうくらいまで値切ってみた。値切るっていう文化嫌いです。初めから適正価格ならそういう手間も何もないはずなのに、値切れるという前提があるせいで双方損しているような気になる。日本の大型電気屋もそう。だから値切るとか嫌いなんだけど、なんとなくやってみたら最初に言われた価格の4割くらいになった。良いやら悪いやら。にいちゃんにお礼とまた会おうという挨拶をしてララバイ。

でね、そういう経緯で買ったこの指輪なんですけどね、良く見えてください上の写真。
マヤ歴って僕の聞いた範囲だと19か月なんですよ、で、指輪の真ん中あたりの外側に位置するたくさんある四角いの、これが月を示しているはずなんだけど、数えると20個ある。なぜ⁉
他の同じデザインのものも調べたんですけどどれもやっぱり19個なんですよ、この四角いの。
ということはこれなんか別な暦によって作られたものなのか、閏月的なものなのか、もしくは適当に作られたものなのか!
しかし、しかしですよ、適当に作ったものだとすると、この四角の中のデザインも適当に作ったものだということになるはずなわけですよ。そんな無駄なことするかね?19作れば良いものを、わざわざ無意味に20増やす意味よ。なんなんこれ。誰かわかる人教えてくださいな。

そんなただの指輪のお話でした。

おしまい。
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さらばホルボックス!

見苦しい自己憐憫にどっぷりと浸かりながら幼い自分を愛でるのが大好きな人間である。それすなわち現状においても同様なんだけどそれには極力気づかないようにしている、そういう可愛い人間である。僕は。
そんなん数年前に辞めたつもりだったんだけど、結局のところ変わっていないわけで、なんのためにフラフラして地元帰って親と顔突き合わしてなんだかんだ話をしてみたんだっていうね。ただ積年の愚痴を放出してすっきりしただけのことか。哀れ。現状もただ知恵の足りない可愛そうな己。自己憐憫の無限後退である。

なんのこっちゃ。

朝日と挨拶してから眠り、チェックアウトのためにすぐ起きる。
何やらシーツが体のところどころにくっついている。乾いて固まった血のせいだ。
右足はふくらはぎから脛へと向かってパックリと切れ、ヒジやら肩やらからも出血。左足のサンダルは破損。爪の隙間からも血が出ていたりでなんか体ボロボロやん。たぶん昨日飲んで飛び込んだ海で岩やらなにやらにやられたのだろうと思う。ちょっと反省。あくまでちょっと。

そして久しぶりの二日酔い。いや飲んで寝てから早すぎるから二日酔いというか、これはただの酔いではなかろうか?酔いではないか良いではないか。
部屋のみんなにもうこの島離れるの!?とか言われながらチェックアウト。のんびりしたい気もしたんだけど、まぁなんとなくです。次はどこへ行こうかね。連絡先の交換をしてバイバイ。
普段連絡先交換しても全然連絡を返さない僕なんですが、彼らにはちゃんと返すだろうと思います。うむうむ。
ちなみに部屋のカギを紛失していたのでデポジットとして渡してあった50ペソは返ってきませんでした。何から何までダメダメである。

島を歩いて港へ抜け、またちょいと船に乗ってチキラへ。

船が急に減速したからなんだよしっかり走れよ、と思っていたら隣をイルカが並走していいました!しかも二匹!
ありがとう運転手さん!操縦士さん?よくわからんけどありがとう!

そっからまた約100ペソ(800円)でバスに乗り、三時間でカンクンへ帰還。

今後の予定を立てるため、ホルボックスへ行く前に泊まっていた「カサ吉田」へ、と思ったら満員で入れず、もう一つの日本人宿である「ロサス シエテ」へ行き泊まることにしました。別に日本人宿でなくても良いんだけど、次に行こうと思っているキューバへの情報が欲しかったため。
存在は知っていたけど場所は全く知らなかったから勘で2時間くらい歩いたんだけど発見できず、俺の勘もここまで鈍ったか…とか適当なことを思っていたらそこらへん歩いてた観光案内かなんかのおじさんが案内してくれました。優しい。

カンクンの日本人宿「ロサス7(シエテ)」はドミトリー120ペソ。あれ130ペソ?忘れました。とりあえずカサ吉田よりもちょっとだけ安い。あまり綺麗ではない、という前情報を聞いていたのですが、別にそう気になるほどは汚くないです。ベッドの数も多くて快適。Wi-Fiも安定。そして朝食付き。日本語の本が多い。漫画も。
オーナーさんは少し不愛想というかぶっきらぼうというかに見えますが、話をすると優しい方です。ちょっとだけテンポが難しいけども。卓球台があってオーナーさんと勝負することもできる。
この宿とは別にから揚げ定食などがある日本食レストランもされているそうで、昼間は宿にいなかったりします。そしてこのから揚げが美味し(そう)。

調べもの調べものーと思っていたのに、この日は疲れのせいか二日酔いのせいかただ一人で食事してビール飲んで終了!ほんとはマスターキートンが懐かしくて読んでいたら寝ていたのでした!
何か作業をしなければならない、と思っている時の漫画の吸引力凄まじい。

なんかこれつい最近も書いた気がするわ。
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ホルボックスの終わらない一日

昨晩は遅くまで月食を見ながら浜で騒いでいたので、遅めの起床。
それでも9時頃にはしっかり活動を開始し、自転車を借りて島の散策開始。

僕の泊まっていた「Tribu Hostel」のすぐそばにもレンタル自転車屋さんはあったんですが、少し中心地の東まで歩くととても安いところを見つけられたのでそこで借りました。1時間で15ペソ。一日100ペソ。他のところだと三時間で100ペソでした。


この日の相棒自転車君。しかし彼にはブレーキが付いていない。なぜ。日本だと今じゃ公道走れないタイプの子です。
あれ?ということはもしかして?と思って何となくペダルを逆回転させようと思ったら急ブレーキ!こんな見た目の自転車なのにこのタイプのブレーキを採用しているの?何故?国によってはこっちのほうが多かったりするのかな。わかんないけど。
個人的には走りながらなんとなく癖でペダルを逆回転させたりするからこの仕様苦手。実際この日も何回か意図せず急ブレーキがかかって若干困りました。

自転車でほんのちょっと走って辿り着いた浜はこんなところ。
綺麗!そして独り占め!
泳ぐように掃除?はされていないようでそこらに海藻がぷかぷかしてたり浜で干からびてたり。ちょいちょいこの海藻を回収しているおじさんを目撃しました。
泳ぐ用のところじゃないのかもしれないけど、別に泳げるしここら辺まで自転車で来て日差しによる暑さが限界を迎えたので一人で海に飛び込む。飛び込むってもここもかなり遠浅だけどね。

なんの期待もせず暑さを避けるために入った海だったけど、そこらには彼らがたくさんおりました!
おー!カブトガニ!生きた化石!思わぬ収穫!
水族館だとかどっかの市場に吊るされて売られているのだとかは見たことあったけど、野生でみたのは初めてだったように思います。ヒューって頑張って逃げるんだけどどう頑張っても僕のほうが移動は早いのでツンツンしつつ追跡して遊びました。ごめんカブトガニ君。

つがいもいた!
後ろのちっこいほうが雄なんだったっけか?たしか前がした食事のおこぼれしかもらえないから後ろのカブトガニは可愛そうだなぁと小学生の時に思った記憶があります。何がどうなって交尾しているのかな。そういやトンボもどうなってるのかよく知らない。

小学生の時は飛びながら卵産むんだすごいなぁと思って、中学生の時にはこいつら公衆の面前で交尾しながら飛び回ってんのかよ(笑)と思って、高校生はそんなんどうでもよくて、そして今は交尾しているトンボに気付きすらしなくなった。寂しい。単純に数が減っただけなのかもしれないけど、それならそれでなお寂しい。

カブトガニを延々追跡していたらカメラに軽くゴスッて何かがぶつかった。
ふぐー!ごめんね前方不注意でした。このあとプックーッて膨らんでしばしそこらを彷徨っておられました。膨らんで怒ってらっしゃる姿を写真におさめるのは失礼な気がしたので撮りませんでした。

あとは泳いだり自転車で移動したりもろもろしたんだけど特に面白いことはなく終了。どっかでフラミンゴ見られるよ!って言われていたんだけど、こないだ見たしその場所がわからんかったので特に探しませんでした。

昼食!朝食食べてないけど!
海鮮タコス!旨いです。
カンクンやこのあたりだと食べることのできるタコス。旨いです。とくにエビの入ったのが美味しい。



午後は昨日の疲れもあって昼寝したり近くを適当に散歩したりして過ごす。

この島にはそこら中にカラフルな絵が描いてあって散歩も全然飽きません。
レディガガみたいな海賊の絵。

可愛い女の子の海賊の絵(たぶん)
薄紫の目の家。
で、これなんなの。鋭利で長い男性器による超能力で魚を浮かび上がらせているのかと思ったらどうやら釣竿を持っているみたい。それよりその顔は何なのさ。体の質感もなんなのさ。どうやったらこの絵のアイディアが浮かぶのか本当に謎。ちょっと怖い。


可愛い犬もたくさんいる。
この島には雑種なのかただのデブなのかわからんけどチワワがでっぷりした感じの犬がちょいちょいいる。写真撮ってないけど。あんまり可愛くない。でもたしかチワワってメキシコ原産の犬なんだよね。ぜんぜんメキシコ感ないけど、たしかそういう名前の州かどっかの犬のはず。

夕陽。

南の島で満点の星空。
星撮るのほんと難しい。もうちょい思い通りに撮りたいものであります。


今日は特に何もしていないけど、南の島を満喫した感があるから満足だや、と中庭のハンモックでゆらゆら。そしたら昨日少しだけ会話したような気がする女性が通って「バー行かないの?」と。
ここの宿の中にはバーがありまして、どうやら夜はみんなそこで飲むらしい。昨日の海での気まずい一幕も頭を過り、今日はいいやーと断る。昨日トムに恥ずかしがらずに話せって言われてたのにね!
でも彼女はそこで引かず、私の友達たちと飲もうよーおいでおいでーな感じ。疲れてんだーお金ないんだーと頑張るもののなかなか諦めてくれない。優しい人なんだろうけども…。結局なんだかんだもう少しして気が向いたら行くよー的な話に落ち着く。自分大学の時からこんな適当な断り方ばっかりだなーと思いながら部屋へ引っ込みました。バーへ行く気は時に無く。

引っ込んだ部屋でしばし休んでいたら同室のアルゼンチンのおじちゃんが部屋へ。
「何やってんだ?飲みにいかないのか?」またお誘い。
お金ないから今日はやめとくよーの返答に「よっしゃおじさんがビールおごってやろう!」
…。ありがとうございます。断る理由がなくなってしまった!

素直に一緒にバーへ。おじさんにビールを一瓶もらい飲む。おじさんスペイン語ペラペラ、英語苦手。僕はスペイン語ほんのちょっと、英語苦手。なんとなくお互い頑張って意思の疎通。
そこへ加わる昨日のフィリップ・シーモア・ホフマン似の男リック、同室のメキシコ人ホセ、同じく同室のメキシコ人の女の子(名前が発音できなくて覚えられず)。そこへさっき声をかけてくれた女の子ジェニファーも加わったりでみんなで楽しく飲みました。遅かったじゃーんってことでテキーラで乾杯。

乾杯のお話。
乾杯ってスペイン語では「サルー」、英語では「チアーズ(カタカナこれでいい?)」なんだけど、日本語ではなんていうんだ?って話になって「かんぱーい」を教えたんだけど、思ったよりもみんなこの響きが気に入ったようで、バーの他の客にも広がってみんなでカンパーイ!って言っている、そんなメキシコの小島の夜。

わざわざみんな三回乾杯するの。
「サルゥー…」(テンションあがらんな…)(みんな口角下げて首かしげたりする)
「チアーズ…」(これも違うな…)(肩をすくめて両掌を上に向けるポーズ)
最後に溜めて、
「カンッ‼‼パァーイ‼‼‼」(ひゃほー!!)(めっちゃ笑顔!)
みたいな感じ。

其処彼処からの「かんぱーい」を聞きながら更けていく夜、増えていく酒の量。
ビールから始まり、ウォッカのオレンジ割り、パイン割り、テキーラショット。
みんな特にべろんべろんということはなく、楽しく陽気な時間。

以下、会話抜粋。

メキシコの女の子。(名前発音出来なかった子)
「コージ!私日本の作家の本けっこう読んでるのよ!」
『お、誰の本読んでるの?』
「ハルキ ムラカミ!」
『おー、村上春樹。やっぱり他の国でも知られているんだねー』
「あとは、ヤスカタ!ヤスカタ…?ヤスカタ……トゥルウィ?」
『誰だ?ヤスカタトゥルウィ…?あ、ヤスタカ ツツイ?』
「そうそう!そのそうだった!あとはユキオミシマ!セップクしちゃったんだよね!」
『おおー、すごいたくさん知ってるね』
「あとはアニメもたくさん!ハヤオミヤザキでしょー、それと、ビーガタエイチケイ!」
『…B型H系⁉あのB型H系?』
「ヤマダ!」

どうやら間違いなくあの漫画のB型H系のようです。日本じゃ全然有名じゃないように思うんだけど、何故かメキシコでは知られていました。今は違法アップロードされてスペイン語字幕のついている動画が溢れているからそういうので見ているのかな?
そしてそういうのでアニメを知っている人は、タイトルをそのままローマ字にしたので見ているから日本語のタイトルを知っているのだと思います。面白い。興味深いという意味で。あとはなんの話したんだっけな、けっこう日本アニメの話をしたんだけど忘れてしまいました。
あとから話に入ってきたリックは「日本のアニメの話をするならゴーストインザシェル(攻殻機動隊)を見てからじゃなきゃ駄目だぜ!なぁコージ」って言ってて「その通りだぜリック!」ってまた盛り上がりました。タチコマ可愛すぎる。

誰かとアニメ談義がしたい。日本語でさ。
みんなエルゴ・プラクシーを見ようそうしよう。おすすめ。
ピノより可愛いキャラクターはいない。

深夜2時、宿併設のバー閉店。解散かな?と思ったところでみんなが「よーし二軒目行くかー、ほらコージも行くぞー」と自然に移動。
なんとなくついてって着いたのは音楽ガンガンでミラーボール回っている感じのところ。みんな騒いでいるけど、僕は端で静かに飲む。てかここでみんなやっている踊りの踊り方がわからない。足は音楽に合わせて四拍で動いていて、右左交互に前後する感じ。そして上半身はその半分の拍数でクルンクルン肩でリズムとる感じ。なんていうのこういうノリ方。伝わるかな。とりあえずこれがなんなんだかわからんす。こういうダンスホール?クラブ?みたいなの行ったことないし。
だから眺めていたら改めてリック(フィリップ・シーモア・ホフマンっていうかリプリーのフレディ)が「ジャパニーズボーイは踊れないのかー?」なんて言ってくるもんだから、もう気分はトム・リプリー。やってみたらとりあえず踊れた(らしい)。
「なんだよ踊れるんじゃないか!」ってリックは言っていたけどよくわからん。そして数分そのまま踊ったけど楽しさがわからんかったのでやめて酒を飲む作業に戻りました。

ある程度飲んで踊って、そのあとは海へ。
ここらあたりから誰がいたのか、どこで誰が帰ったのか記憶が定かじゃない。
酒ならまだまだあるぜー!って元気なリック。


僕、リック、名前発音できない子、ホセはドミトリーで同じ部屋だったので「ルーミーズ(同じ部屋の人らの意)」だぜーとかってはしゃいでいた。たぶん同室のアルゼンチンのおじちゃんはもう帰っていたと思う。
海でまた別の団体と合体。ブラジル人のがたい良い兄ちゃんと現地の若者と、なんか火とかライトを振り回している若者たち。

左かから同室のリック、ホセ、海岸であったガタイの良いブラジル人。
ライト貸してもらってみんなで遊ぶ。

羽が生えたみたいなジェニファー。
なんか真顔のリック。


こんな具合にさらに夜は更け、というか夜はもう開け始め、一人また一人と帰り始める。
しかし残った僕とリックは「朝日を拝もうぜ!」とテンション最高潮。
みんなが「いや、俺らはもう寝る」と帰っても二人で頑張る僕とリック。
やっとこさ開けるかな?ってな時間。

でも僕らのテンションはこれ。
そして日が上ったー!でも木邪魔で見えないー!!

この時の泥酔動画↓


こんな具合にリックと二人で朝を迎え、どういうテンションなのかこの後ふたり全裸で海に突っ込んでけっこうな時間泳いでました。本気でクロール対決とかした。なんだったんだろうか。

そんな4月15日、日本を出発してちょうど三カ月目の終わらないホルボックスの一日でした。

翌朝起きたらいたるところをケガしていてシーツが血だらけだったのはまた別のお話。
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念願の島ホルボックスで見事な月食を見た!

ホルボーックス!旅を始めて最初のほうに教えてもらって知った島!
ほんで今日はどうやら皆既月食が見られるそうじゃないですか⁉メキシコで見られるのかどうか知らないけど、カリブの素敵な小島でそんなのが見られたら幸せじゃないですか!ふふふ。そんな気分で出発であります!

英語だとホルボックスって言っていたけど、どうやらスペイン語ではホルボッシュと発音するみたい。じゃあメキシコにある島なんだからホルボッシュ、というのが正式名称なんでしょう。でもなんとなんくホルボックスと言いたい年頃。

バス!もう何回乗ったかわからん二等バス!ここはバスターミナル!
目指すはチキラという町。三時間かけての移動、98ペソなり。

特に問題なくチキラ到着!港周辺しか見てないからちゃんとはわからないけど小さな町だと思います。そんなチキラチェケラ!
こんな船で向かいます。ホルボックスまでは約25分。青い船の会社と赤い船の会社がある。この赤い船のほうがほんのちょっとだけ早いようで、一分くらいあとに出発して一分くらい先につきます。なので乗るのはどっちでも良い。料金は両方ともに100ペソ。高い。僕が調べた時の料金よりも上がっているので、あぁ観光地化が進んでいるんだなぁと思い少し残念な気分。
地元の人はもう少し安く乗れるようなことが書いてあった(ように思う)ので、メキシコ顔の人は頑張れば安く乗れるのかも。身分証提示とかしなきゃダメなら無理だけども。



ぼへーっと海と空を眺めているうちにホルボックス到着!ついに!
わほーい!行こうと思った場所ってほんとに行けるもんなんだなー。いや当たり前なんだけどさ、当たり前じゃないよね。無駄にハイテンション。



しかしここで現実的な問題が一つ。僕はこの島のことを何も知らない。ほんと何も知らない。いつもと違って地図を頭に入れてくるとかもしていないし、宿の下調べもなんにもしていない。

まぁなんとかなるよね!

港周辺にはたくさんのゴルフの時に使うようなタイプのタクシーが集まっていて、船から降りた観光客らしき人々はみんなそれに乗り込んでいく。なるほどなるほど。でも僕乗っても行ってほしい場所が特にないし、とりあえず歩きたい気分だったのでタクシーのおっちゃんらを全員スルー。
重いバックパック背負って炎天下で汗をかきかきあてもなく直進する。そしたら割りとすぐ(5分くらい?)で町の中心部らしきゾーンに到着。なんだ近いじゃないの。

ホルボーックス!
これが中央の大きな公園的なところ!このステージのようなもの、左にはバスケットコート、裏と右手には子供用のアミューズメントゾーンの広がっている不思議な公園。夜になると屋台も出て毎晩ちょっとしたお祭りのような様相となりますです。

しかしここも一旦スルーし直進。なんせバックパック重いから。早くこの荷物置きたいから。
そこら中にHOSTEL、HOTELの文字があるんだけど、どこがいいのかもわからない。とりあえずほんととりあえず眺めながらただただ直進。

あ、もうすぐ対岸じゃん。目ぼしいホテルを見つけぬままに対岸近くまで来てしまった。
このホルボックスという島は東西に長い島で、南北はとても短い。南側に港があるので、つまり北に突き抜けた感じになります。
重いし荷物置きたいけど、いいや、まず海を見てやろうじゃないの!

こんな道を抜けて~
どーん!
綺麗!そして人がとても少ない!素敵!わほーい!ハローホルボックス!
間違った!オラ!ホルボッシュ!






ひゃほーい!とはしゃぎたかったんだけどカバン重すぎるので中断。
町のほうへ戻ってホテル探しを続ける。

そうしたらふと目に入った看板一つ。

ごく普通の看板ですが、僕は見逃さなかったのです。「ルーフトップテラス」の文字を。
屋上に出られるという事じゃないか!ということは今日その屋上から月食が見られるんじゃないかいどうなんだい!「ドミトリー~」って書いてるから間違いなくドミトリーはあるし、「~」ってことは個室もあるわけだから安くて気が向いたら個室も入れるわけだ!

そんなわけで此処へ向かう。
すぐ見つかりました!カラフルで可愛い建物「Tribu Hostel」!
どうやら料金のパターンが4つあるようだったんだけど、今は一番高い時期みたい(?)。季節で違うのか人の入りで違うのかよくわからんけど、とりあえず個室は高かったので迷わずドミトリーへ。170ペソ。それでも僕の泊まっていたカンクンの宿よりも高い。ぐぬぬ。
しかしこの宿ほんとにおススメ。欧米の方々には人気のところなのか人がたくさんいますが、部屋数もかなりあるので問題なく入ることが出来ました。ドミトリーはこんな感じ。
どこもかしこもカラフル。清潔感もあります。自由に使えるロッカー付き。
トイレも綺麗でドミトリーの部屋ごとに一つあり、さらに中庭にもあります。
全部回っていないからわからないけどシャワーも共用ものが何か所かある。
これ中庭の共用トイレ。綺麗。
フリーセックス!でも11時以降は静かにしてね!

こんな素敵宿。受付のお姉さんたちの対応も優しくて素敵です。ちゃんと屋上にも出られました。中庭にも屋上にもたくさんハンモックがあり、かなりのんびりできる。バーについていてそこで毎晩何かしらイベントが開催されている。さらには映画を見られる部屋もあり、なんとなく映画を上映している日があります。スペイン語だけどね。
もしホルボックスに来る機会があるならほんとにおススメの宿。




部屋に荷物を置いて、同室のアルゼンチンのおっちゃんに挨拶してからすぐさま一人海へ!…行こうと思ったところでサンフランシスコ出身の男リックが登場。「rrrリック!」って自己紹介してました。めっちゃ巻き舌。そして重要なことなんだけどフィリップ・シーモア・ホフマンにめっちゃ似てる。ほんとに似てる。それも映画「リプリー」にフレディ役で出演していた時の彼にそっくり。
わかる人少ないかな、もし知らなかったら映画めっちゃ面白いからおすすめです。リプリー。1960年に作られた名作として知られる仏伊合作の「太陽がいっぱい」と同じ原作から作られた映画。僕個人的にはリプリーのほうが好き。マット・デイモン、ジュード・ロウが出ています。でも何と言っても一番いいのはフィリップ・シーモア・ホフマン。「ディッキーはピアノを弾かない(Dickie dosen`t play the piano)」って言うシーンの声が渋すぎてやばい。このシーンだけでも一見の価値あり!個人的にはだけどね!

そのフレディ(「リプリー」での役名)が目の前にいるのである。なんとなく上がるテンション。その彼が「友だちもいるから一緒に海行かないか?」と誘ってくる。わお!まるで映画の中に入った様じゃないか。田舎から出て来た垢抜けない男がリゾート地でいろんな遊びを知っていそうな男に誘われるのである。気分はさながらトム・リプリー!ひゃほー!(※映画「リプリー」は貧しい青年がイタリアのリゾート地で優雅な生活をすることになり、その生活の中で人間関係が歪み殺人や嘘まみれになっていく物語。主人公の名前がトム・リプリー)

誰が垢抜けない田舎もんだちくしょう。

とはいえ僕は英語があんまり喋れないので、そんな中にいても迷惑だろうと断ったんだけどなんだかんだ丸め込まれて連れていかれました。フレディの友達から送られてきたという写真を頼りにビーチで友達を探す。しばらくしたら見つかりました。
「イエー久しぶりー」みたいな挨拶をしている彼らと「どもー初めましてー」と挨拶をしながら握手して自己紹介。女の人三人と男の人一人。ジェニファーとエミリーとトム。もう一人の女性は名前忘れました。このトムがまたえらいイケメン。だらしないブラッドレイ・クーパーって感じ。

しかし!
僕の英語力だとこんなビーチで談笑するようなことは不可能!トムが「英語しゃべれる?」って聞くから「ほんのちょっと」って言ったら「そうか」で会話終了!ぬはー、気まずい。とりあえず泳ぐ。他の人らに気を使われ過ぎず、それでいて邪魔にならない範囲で泳ぐ。

えーと、全然楽しくない!
なんでこんな環境にいながらこんなことになっているのか!
海は青いし空も青いのに!きぃー!!

しばし過ごして「え?早すぎだろ、居づらかったのかな?」と思われないであろう時間が経過したところを見計らって、フレディに「今日来たばかりで疲れてるからちょっとホステル戻るね」と伝えて退散!絶対居心地悪かったんだろうなってばれてると思うけどね!仕方ないよね!

部屋で少し休んでから食事がてら町を散策。

海辺の屋台ゾーン。昼間から陽気なライブをやっている。みんなのんびり。
そこらで食べたケサディーヤという料理。でっかいタコスにチーズなどが包まれている食べ物。とても美味しい。

このホルボックスという島、そこら中の建物に絵が描かれていてとてもカラフルで素敵です。でも今回の日記がとても長くすでに大変なことになっているので、そこらへんについては次回書くことにいたします。






夜になりました。月食!
と、思ったんだけどどうやら月食が始まるのはこっちの時間だと深夜の三時前くらいからみたい。かなり時間がある。とりあえずまた散策。そして夜は長いので晩御飯を食べる!
ホルボックスの名前がついた「ホルボキシーナ」みたいな名前の料理。ちょっとお高かったけどめっちゃ美味しかったです。チーズと海鮮の具材たっぷりの料理。ホルボックス行ったらおすすめ。
腹ごしらえもすませたし、まだ0時も周っていないけど屋上のハンモックで月見ながら寝てればいいやとホステルの屋上へ。よっしゃ来た!誰もいない!月独り占め!
カメラ設置してハンモックでゆらゆらしながら優雅に写真撮影。
満!月!
この旅の初日に見た満月を含めこれで四度目の満月。ということは出発から月換算で三カ月だ。ほんとあっという間。一年の四分の一がもう終わってしまったことになる。まだ三ヶ国しか回ってないのにね!

ハンモックでうとうとしながら月食を待っていると屋上への階段を上がってくる足音が。あー独り占めタイムも終わりかーと思っていると、上がってきた女性が一言「屋上閉める時間だからでてってくださいな、ごめんね」と。

おぅ、まじか。
女性はカメラに気付いて「月食撮ろうとしてたんだ!ごめんね!どこか他のところ探して!><」
と言ってくれていました。閉める時間なら仕方ない、大人しく退散。
そして中庭にあるハンモックでたらたら。

そこへやってくる昼間のだらしないブラッドレイ・クーパーにの男トム。

拙い英語で会話。彼はペラペラ。イスラエル出身でスペイン語もまぁまぁ話せるイケメン。
「なんで英語もスペイン語も話せないの?てかそんなんでよく旅できるね、困らないの?日本人て頭が良くてお金持ちのはずだけどなんで英語しゃべれないの?イスラエルでは六歳からだけど日本は英語を何歳から学ぶの?」
こんなことをスパンスパン言ってくるトム。ううぅ、僕がアホでなだけです御免なさい。

「てか今普通に話せてるじゃん、てことはコージ英語まぁまぁ話せるんじゃん。なんでほんのちょっとしか話せないとか言ったの?もっと恐れずどんどん話さないとダメだよ、英語もスペイン語も。そうやんないと上達しないよ。別に誰も言葉下手くそだからって気にしないんだから」
まっすぐな男トム。ごめんなさい、そしてありがとう、頑張ります。

なんて話してたら月食始まってるじゃん!気付かなんだ!
おー!すげぇ!リアルタイムで欠けてゆく月。でもトムはそんな興味ないみたい。

「コージ、スペイン語はどのくらい話せる?」
『~したいです、~ください、って言える程度。ビールクダサイ、テキーラクダサイ』
「それじゃ全然会話できないじゃん、困るでしょ」
『たしかに困るけど、最低限なんとかはなるよ、もっと話したいけど』
「いやいやいやいや、じゃあ女の子口説くときどうすんのさ!」
『…え?口説かないよ』
「口説けよ!ちょっと待ってろ」
そういって近くにいたメキシコの可愛い女の子モニカを連れてくるトム。
「さあコージ!こんな子が目の前にいたらお前はスペイン語でなんて言う?」
『…。ビールクダサイ』
「そうじゃねぇよ!モニカ店員じゃねぇよ!口説くんだよ!」

そんなん無理だっつの…あ、夏目漱石スタイル。
『月(食)が綺麗ですね』
「ね!とても綺麗ね!」笑顔で答えてくれるモニカ。
『…。』
「…。」笑顔。

『終了!』

「え?何?今の何の意味があんの?終わり?」とトムが言っているけど気にしない。
そんなことしている間にまた月めっちゃ欠けてんじゃん!
スゲー!もうなくなっちゃう!

ここらでトムもテンションが上がり始め、欠けきって赤くなる月をビーチで見ようと移動を始める。ビーチには若干の人がいて、太鼓みたいの叩いて歌を歌っていたりそれ聴きながら酒飲んでたりいろいろ。「5ペソ以上はないよ~」みたいな歌がかっちょ良かった。ポンポコポンポコ。

そしてついに光が当たらなくなった月。
真っ赤!すごい!なんでこんな色になるの⁉全然わかってないけどすごい!あとで調べよ!今調べればいいのに調べないという事はあとでも調べないと思うけどね!とりあえずめっちゃ綺麗でした。肉眼でもこんな具合に見えたのです。

こんな具合にホルボックス初日の濃い時間が終了です。

明日は自転車借りてホルボックスを一人で巡るぜ。

ではでは、おやすみなさい。
●今までに行った場所一覧はこちらから → 『世界一周で周った場所一覧』