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SpiltMilk

デジタル一眼レフカメラ「EOS6D」と「60D」でのあれこれ。世界一周やめての途中で帰国した阿呆の写真・動画ブログのはずだったんだけど最近なんなんだかよくわからなくなってきている適当な何かしら。

キューバ九日目 サンティアゴ・デ・クーバ巡り!

【サンティアゴ・デ・クーバを散策】

のんびり9時に起床。ちょっと寝すぎた。昨日のカルメンおばちゃんが朝9時くらいに迎えに行くよと言っていたんだけど、まだ来てはおらず、寝ぼけ眼を擦りながら泊めてもらっていたカルメンおばちゃんの従妹にコーヒーを貰ってまったり待つ。9時半ころカルメンおばちゃん来襲。一晩お世話になったおじちゃんおばちゃんにバイバイ。「サヨナラ!サムライ!」なんて言われながらの別れ。とても良いご夫婦でした。 カルメンおばちゃん家の部屋もこれまた広く、設備も全部整っている。朝食をいただいて、町を散策へ。なんせサンダルかなんか別な履物を買いたいんだよね僕は!昨日も夜に歩いたメインストリート。夜もたくさん人がいたけど、昼間になるとさらにたくさんの人がおりました。
街並みとしてはハバナ旧市街やトリニダードで見た感じで、特に真新しさは無いです。そんな古くて綺麗な街並みの中に、やたら綺麗で人が並んでいる建物があるなぁと思って近づいてみると、

それはリーボックの専門店でした!

店の入り口には入場を制限している人もいたり、中には入らずショーウィンドウ越しに中を覗き込んでいる人が何人もいたり、特別な人気具合が伺えます。靴って生活の必需品だし、物があまり入ってこない中で数少ない良質なもの、かつお洒落が出来るものとかそういうことなのかな。とりあえずすごい人気です。そして高いです。
次に僕が良く国ジャマイカでダンスをしているゾーンへ行くにはサンダルだとダメだ、という話を聞いていたので、此処で靴を買っておこうかなと思ったんだけど、高かったのでやめるくらいには高かったです。50cuc、70cuc当たり前。100cucを超えるものも多数。だいたい100倍したら日本円なので、日本とそんなに変わらない価格ってことになるんじゃないかな?

キューバの人の平均的な月収がわからないからなんとも言えないんだけど、食事とかにかけているお金とかを考えるとめっちゃ高いと思います。でも二重通貨制という今まで見たことのない経済体制なのでそのへん全然わかんないけど。
cucが入ってくるような商売をしている人と、cupしか入ってこないような商売をしている人だと全然収入が違うんじゃないかな。そこらへんどういうことになってるんだろう。気になる木。

【派生形案内兄ちゃん】

そんなこんなフラフラしていたら話しかけてくる兄ちゃん。この兄ちゃんはたぶん派生形案内兄ちゃん。タクシーはどう?どこどこへのツアーはどう?っていう勧誘の人もたくさんいるんだけど、この派生形案内兄ちゃんは特にどれにも特化していなくて、いろいろ案内しつつ、レストランとかタクシーとか何かしら案内したところからバックを貰うのであろうタイプの人。違うかもしれないけど。町案内で直接お金をもらったりもする。
こういうのを毛嫌いする人もいるけど、僕は良いと思っています。
結局需要と供給の話だし、価格設定の是非についても同様だ。

まぁそんな話は置いておきまして。
「何か探してる?」と声をかけられる。たしかに僕はサンダルを探している、が、それは自分で見つけられるので「特に何も探していない」と答える。うむ。でも此処でそういや僕はこの町について何も知らないから案内してもらったほうが楽だな、と思い「あ、なんか歴史的な建造物などが見たいな」と伝えました。
そしたら「なんとか教会とか、どこそこホテル、あとは革命美術館、フィデルカストロの住んでいた家、それとー、ブエナビスタソシアルクラブの何かしらとか、いろいろあるよ」と言われたから「全部見たい(今日予定ないし)」と言って案内してもらいました。
話していた場所から1ブロック行った場所にまず教会と有名らしいホテルがありました。
こんな感じ。 おー。綺麗。この補修工事をしている様もまた綺麗である。そして天使の像が綺麗。
伝わるかどうかわからないけど、僕が今まで見た中で一番綺麗だなと思った天使の像でした。綺麗です。

道。なんか歴史的に大切なというか、重要な道なんだそうです。みんなここ通ったんだって。でもそのみんなってのが誰なのかはよくわかりませんでしたほんとすんません。これみんなが上った階段。 ここにも革命美術館がありました、入ってはいません。
フィデルカストロが住んでいたらしい家。たぶん。 サンティアゴの町を見下せる場所。此処に入るだけで1cucかかります。
やるな派生形案内兄ちゃん。

次はブエナビスタソシアルクラブに縁のある何かしら。 たくさんの写真やポスター、サインがあります。 プロパガンダに使われたアメリカ風刺のポスターも見られます。 なかなか面白い。此処はバー的なものになっていて、やたらと酒をすすめられます。モヒートあるよ!キューバリブレも!ってな具合に。
「昼間はお酒飲まないんだ(本当は朝からでも飲むけど)」と断って何も飲まず退店。
やるな派生形案内兄ちゃん。


【やっぱり葉巻をすすめられる】

途中おすすめのレストランとかにも勝手に入られたんだけど、お腹一杯だからとスルーしました。夜来る夜来るって感じに。いろいろ案内してくれるんだけど、ちょいちょいお酒と食事の勧誘があるので疲れてまいりまして、「そろそろ町の中心に戻ろうかな、ありがとね」的なことを行ったら「葉巻はどうだ?」と。やっぱりキター!って感じですよ。これみんな言う。店だと高いけど「コペラティーバ(?)」だと安いからって。いや、俺吸わないからいいよっていうんだけど、そしたら家族に!友達に!お土産に!ってなる。毎度毎度。まぁたしかにお土産には良いのかな?と思わなくもないけど、だいたい木の箱に入っていて場所取るから邪魔になるんですよ絶対。あとこの「コペラティーバ」ってところがだいたい奥まった謎の建物の中にあったりしてちょっと怖い。入ったら買うまで出られなそうな空気。知らんけどね。

あとほんとに葉巻の適正価格がわからない。欲しいものならわかんなくても自分が納得すりゃ良いんだけど、別に自分が欲しくないものなわけで、となると欲しくないけど買っても良いか、と思う価格を求めるわけでそうするとだいたい売買時に互いの了解が得られる価格にならないんだよね。まぁでもこれくらい「コペラティーバ」に行かない理由はあるけど、一回くらいは行ってみても良いか、何事も経験だということで付いて行って見ることに。

ボロボロの建物の脇にあるちっこい格子状のドアを鍵でガチャンと開けて中へ入る。この段階でもうちょっと怖い。スラムに悪者がたくさん住んでるぜ!みたいなものをイメージしてもらえば良いと思います。写真何度か撮ろうと思ったんだけどうまいタイミングがなく、ただ付いて行くだけ。ほんでどっかの家族のワンルームの部屋へ案内される。
中には若い奥さんと赤ちゃんのみで、なんかゴニョゴニョ派生形案内兄ちゃんが行ったら、奥さんが棚の奥から葉巻の箱を持ってきました。コヒーバという葉巻。フィデル・カストロが吸ってることで有名な奴です。でも箱めっちゃでかい。もう一個のもコヒーバでこれは子猫なら三匹くらい入りそうな立方体の箱。絶対鞄に入らん。いくらって言ってたかな、忘れました。

でも僕はなんとなくお土産にするならチェ・ゲバラの吸っていた「モンテクリスト」が良かったのでそれはないのかと聞いたら、無いと。えー、無いのかー、どうしよっかなーって渋ってたら兄ちゃんがちょっと待っとけといってどこかへ。

待つ。

することないからめっちゃ不機嫌そうな赤ちゃんと遊びながら待つ。 10分くらいで兄ちゃん帰還。手にはモンテクリストNo.5。でも箱ボロボロ。開封されたことある感じだし、なんか箱の印刷ズレてるし?でも兄ちゃんは中に入っているモンテクリストの紙を見せてきて正規のものだ!って何度も言うんだけど、それって本物買うか誰かから貰えば容易に手に入るものだし、箱の下の印字も見せてくるんだけど、中身入れ替えたら関係ないよね?まぁ普通に本物かもしれないけど。

でもどちらにせよ僕はもともと葉巻吸いたいわけじゃないから本物か否かはどうでもいいわけで、どちらかというとこれが偽物だとすると「キューバのモンテクリストの本当の偽物」なわけで、それのほうが個人的には面白い。伝わるかなこれ。文章適当だけど。たぶんキューバ以外じゃなかなか手に入らないでしょ。キューバで作られた偽物のモンテクリスト。いやわかんないけどね。まぁそんな感じだからどっちでもいいんです、僕にとっては。
で、問題となるのは価格である。最初40cuc。4000円以上。高い。もともと別に欲しくもないものにそこまで出せない。正規の値段知らんし。相手が下げて35。んー。25cuc。僕まだ「高い!」と「んー」しか言ってないのに1500円以上下がりました。でもまだ高いなー。っていうかそもそもおれ20cucしか持ってないよっていうことを此処で伝える。

「家戻ってもいいからさ、俺取りに行くから」っていうんだけど、「んーいや高いよ、てか何度も言ってるけどおれ吸わないから要らないし…」相手も僕も引かず「んー」「んー」が続く。
「おっけ、じゃあ15cucなら買うわ」「え、それはさすがに…18!」「15!」「18!」「15!」「18!」あれ、簡単に15になると思ったのになかなかならない。ここらがほんとに限界なのかな。
「んー、じゃあモンテクリストと今日の案内してもらった代を合わせて全部で20cucでどう?」「…ん、しゃあねぇ持ってけ」ってな感じにまとまりました。これがどれくらいの価格なのかはわかりません。ももももーん。

帰り、ちょっと不機嫌そうな兄ちゃん。やっぱこういうのちょっと寂しいよね。最初からこういう商売のために陽気に声をかけてきているってのはちゃんとわかってるんだけどさ、わかってるんだけど楽しく話をしたりしてちょっと過ごしてさ、そのまま笑顔で別れられたら良いのに、上手いこと稼げなかったり仕事終わったりしてそうなられるとなんとも残念な気持ちになるものでございます。
いや何度もいうように最初からわかってるんだけど、頭のどっかにはそうじゃないと嬉しいよねぇみたいな部分がやっぱりあるのですよ、うむ。そう思っていたら分かれ道で兄ちゃんが手の甲で僕を払うようにして右へ曲がっていったので、やっぱりかーそっかーじゃあねーという気持ちとともに僕は町の中心へ向けて直進。

そんな時に限ってそこらの犬にも避けられたりして、寂しいもんだ、とトボトボ歩いていたら後ろから「コージ!」と呼ぶ声。振り向いたらさっきの兄ちゃんが手にビニール袋持って走ってきてました。「待っとけって言ったのになんで行ったの!?」と。
あれ?葉巻を箱のまま持っている僕に袋持ってきてくれたみたい。勘違いでした。ありがとね。「で、夜あの食堂行く?」と。お、まだお仕事か。でも行くって行ったから行こうかな。
「んー、じゃあ六時に」「おっけ、あの店に六時ね、住所わかる?店のチラシ渡しとくわ」とチラシを貰う。「まじな話だよね?ほんとに来る?」と何度も聞かれました。適当な約束してその場では逃げてもう来ないってパターンけっこうあるんだろうね。約束した以上は守りたいから「ちゃんと来るよー」「じゃあまた今晩六時にな!」と別れました。

でもこれどういう約束なんだろ。一緒に食事をするのかな?それとも店の前に兄ちゃんがいて、紹介されるように入ることによって兄ちゃんに店側からお金が発生するのかな?俺が奢らされるのかな?まぁなんでもいっか、行きゃわかる。

そのあとは四代目のサンダル買ったり家に戻ったり諸々してから、約束の6時、ちゃんと約束の場所。

しかし!待てども待てども兄ちゃんのほうが来ねぇ!
結局そのお店で一人でご飯食べて帰りました。普通の店でした。ちゃんちゃん。


【初めての生バレエ】

バレエみた。初めてバレエ、というものを見たんだけど、なかなか面白かった。 テアトロ・マルティという劇場。キューバの人たち向けの劇場なのでとても安い価格で入ることが出来ます。数十円。

最初はダンサーの方の体の細さが心配で心配で踊りどころじゃなく、さらにつま先だけついて立ったり踊ったりしている様に、どうしても繰り返される練習風景やつま先の痛みが想像されて楽しめませんでした。
僕はバレエというものを鑑賞するのに向いていないようだ、残念と思ったんだけど、二つ目の出し物?から全然そんなことは気にならず、ただ踊り手の練度的にそういうのを見てる側に気にさせてしまっていたのか、ただ僕が見方をわからずそんなことばかりに眼が行っていたのかはわかりませんが、とりあえず二つ目以降は楽しむことが出来ました。

といっても全体的にレベルが高いというわけではないのだろうと思う。初めて見た人間でも、あ、これは失敗しているな、とか回転の軸がブレブレだなとか見て取れる感じである。でも面白いです。演目の時間はちょうど一時間ほどで、全部で6演目だったかな?人数はそれぞれ演目によって一人だったり何人か出たりしていたんだけど、みんな繰り返し出たりしていて、全員で女性四名、男性三名というグループ?のようです。うむ。
僕本当にバレエについての知識がないんですが、演じられている演目と言うのは他のところでも基本的に同じものが見られる、というものなのかな?なんと説明したらいいだろうか。脚本は同じで俳優は違うけどいろんなところで同じ話の舞台をやるよ、的な。噺家は違うけど、おんなじ話をいろんな落語家が話すよ、みたいな。そういう感じですかね?バレエも。

当然新しいのやオリジナルのもあるんだろうけど、決まった演目があるのであれば、今日見たものを他の人のも見てみたいなと思いまして。面白かった二つ目の演目は、ろうそくが三本立っていて、草の冠が真ん中にあり、ダンサーは一人だけ。頬のこけた感じの化粧。力無げにカックンカックン回ったりしてからなんだかんだあって、草の冠かぶって元気になるんだけど、結局周りに受け入れられなくてろうそくの真ん中で息絶えるようなやつ。
あとはアラビアっぽい雰囲気と衣装の男女で、「ぱうぱうぱうー」っていう声の入った音楽の中で情熱的に踊る感じの。あれもバレエなのかな。全然知らない世界で面白い。

こういうのって写真とか当然撮っちゃだめだと思うんだけど、何人か携帯でパシャパシャ撮っている人がいました。誰かが撮っているから自分も良いか、っていう考え方が嫌いなもので撮らないでいようと思ったんだけど、一人とても美しい女性がいたので最後の全員が出てきて挨拶するとことで一枚だけ撮ってしまいました。
今まで見た人間の中で一番美しかったように思います。顔がとかどこがという部分的なものでなくて、全体的にと言うか、でもそれはエロさとかそういうのでもなく、踊っている様がとても綺麗な生き物だなぁと実感するというか、なんていうの、とにかく綺麗な人でした。びっくりした。

サンティアゴ・デ・クーバへ行く機会のある人は是非この劇場行ってみてくださいな。


【おまけ】

たぶんキューバのスクールゾーンの看板。 あきらかに遅刻しそうで急いでるよね。

独特の表情をするめんこい犬。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
●今までに行った場所一覧はこちらから → 『世界一周で周った場所一覧』
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