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SpiltMilk

デジタル一眼レフカメラ「EOS6D」と「60D」でのあれこれ。世界一周やめての途中で帰国した阿呆の写真・動画ブログのはずだったんだけど最近なんなんだかよくわからなくなってきている適当な何かしら。

キューバ12日目 サンタ・クララへ!

【サンティアゴ・デ・クーバを離れサンタ・クララという町を目指す!】

6時前に起床。今日は朝早くの便でハバナ方面へ戻る。今日はサンタ・クララという町に一泊する予定。8時発のバスに乗るために、そのチケットを7時頃行って買うのである。バックパックに散らかっているものらを片付け、カルメンおばちゃん夫妻と最後の朝食。いつもはないけど今日はハム付き。ちょろちょろ話をして、またおいでねと言われてお別れ。

タクシーでバスターミナルへ。向かう道中、タクシーのボンネットから突如大量の白煙。急停止。 そうしたらすぐ集まってくる周りのおじちゃん達。キューバでは割りとよくある光景なのかな、自然と集まって来ていろいろ意見を言っているおじちゃんたちが面白い。なんかよくわからんけど絡まって焦げていたコードを千切って終了。
それで大丈夫なのだろうか。

とりあえず問題なくバスターミナルへ。チケット買うところで何度か確認したんだけど、朝8時にサンタ・クララへ行ける便はありません!なんですと!8時か13時15分のバスしかないよっておばちゃん言ってたんだけど、13時15分か「夜の8時(20時)」の便しかありませんでした。おばちゃん!しっかり!早起きした意味ないよ!

いや、もうこれどうすんのよ。とりあえずバックパック持ってここらへん夜まで観光するのはいやだなぁと思ってパッと13時のチケット取ったんだけど、これって向こうにつくの深夜2時とかになると思うんですよ。果たして俺はそこで何をするのか。宿に入るったって明日は午前中にサンタ・クララ見て回って夕方にはハバナに向かおうと思っているから、宿にいる時間てそんなに無いと思うんだよね。数時間寝るためだけに宿探すのも…、でも宿に入らず深夜二時から夜明けまでどこで何すんのってなるよね。あばあばば。
夜8時の便にしちゃえば一泊バスでできるしちょうど良かったかな、と思うけどあと12時間以上も…。歩いてサンティアゴ散歩しようにも鞄邪魔だし、何より四代目サンダルがまだしっくり来ておらず、両足の薬指ちゃんがあと数キロ歩くと千切れそうなレベルで靴擦れ中なんだよね。あばばばばばば。

関係ないけどカメラのレンズちゃんの中に大量の埃が入り始めている。なんなんまじ。フィルター付けているのにフィルターの下に入るのもなかなかに謎だけど、さらにその下の掃除できないところに入るのほんとウザい。イライラしかしない。分解したい。カメラのいろんな部分が不調でイライラボルテージ上昇中であります。ファインダー覗いている時に「カタッ」とかいってレンズのなんかがずれて画面カクってなるのもほんとにウザい。なに、なんか中ぶっ壊れてんの?助けてシグマさん。
綺麗にならないレンズとか、拭いても綺麗にならない役立たずの布とか、存在しない朝8時のバスとか、予定が思ったように進まない感じとか、不愉快な対応とか、うるせー胡散臭い客引きとか、なんかもういろんな要因が良いタイミングに絡まって頭の血管切れそう。
今手に持っている一眼をストラップ持って振り回して電信柱にぶち当ててぶっ壊そうと何度思ったことか。特に誰も悪くないし一個一個別になんもたいしたことないのに謎のイライラに苛まれた朝でありました。

夜中にサンタクララ着くし、なんかその時にはサンタクララ見て回るような気力ないんじゃないかな。ハバナも変な感じになりそうな気配。キューバ最後の最後でグダグダなりそう。せっかく良い感じだったのにね、もうやる気ないよね。まじファック、ス。ほんとファクシミリ。

しかしてただただ暑いのでバス停の待合室へ。そしてひたすら待つこととしました。7時から15時まで8時間待つ。ひたすら誰もいない、電気も点いていない薄暗い部屋で待つ。もはや瞑想の様相を呈す。 ~~。

バスの時間が近づくにつれて点けられる蛍光灯、徐々に増えてくる人。出発予定時間数分前に荷物を預け、乗車、そして時間通りに出発。長く陰鬱とした8時間だった。無駄だったのかどうかは知らないけど。そしてここからさらに12時間ちょい。また瞑想か。僕は修行僧かなんかだったかな?またひたすら考え事をしつつあまり寝ないで、でもほぼ考え事なのか夢なのかわからない思考と映像を勝手に再生しているような、まさにそういう夢現の状態で過ぎ去る12時間。

あっちゅう間にサンタクララ。

さて、どうしよう。僕は朝8時のバスに乗ってここに来るという予定だったので、おそらく予約した宿の人は午後8時に待っていてくれていたんだろうけど、今はそれから遅れること7時間の翌日午前3時である。

そりゃいないしょ。ということは僕はまず宿無し。というかこの時間から宿に入ってもなぁって感じだし、どうしようかな、もうこのままチェ・ゲバラの像見に行こうかな、真っ暗だけど。でも治安とかどんなかわからんから危ないかな、なんて考えていたら「コーヒ!」と誰かに呼ばれました。
似たような発音のスペイン語いろいろあるけど、たぶんこれは僕を呼んでいる声ではないかなと周りを見回すと、何やら書かれた紙を持ってこっちに手を振る太めの男性。暗くてなんて書かれてるか見えないけどね。でもたしかにカルメンおばちゃんは「ファットな人」って言ってたからあってるかな。「コーヒ!サムライ!」とか大声で呼んでて恥ずかしから足早に近づく。

『どーもー』
「サンティアゴのカルメンから聞いてるよ!コーヒだろ!名前はこれであってる?(手に持ってる紙を見せてくる)」
【KOGI】…。Gじゃないけどまぁいいや。
『そーですー。カルメンは8時のバスって言ってたんだけど、それが無かったから遅くなっちゃって…』
「いやわかってるわかってる、俺もそんな時間のバスないからおかしいなと思って、だからこの時間にいたのさー」
『なるほど良かったー』
「そうそう良かったー、っていうかこの時間から泊まる?寝る?」

正直一泊分のお金もかかるしどうしようかなと思ったんだけど、この時間に迎えに来てくれていてし、バスから動いてみたら朝からあまり寝ていなかったせいか物凄く眠たいことに気づいたので一泊お願いしました。タクシーで移動して、案内されたお家へ。一泊15cuc。朝食夕食はなし。

部屋についたらもう一瞬で就寝でした。そういやこのサンタクララの見どころとかチェ・ゲバラのある場所も知らないから数時間後に起きて宿のおばちゃんに聞けばちょうどいいやね、と思いながら高速で夢の中へと落ちました。
●今までに行った場所一覧はこちらから → 『世界一周で周った場所一覧』
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