忍者ブログ

SpiltMilk

デジタル一眼レフカメラ「EOS6D」と「60D」でのあれこれ。世界一周やめての途中で帰国した阿呆の写真・動画ブログのはずだったんだけど最近なんなんだかよくわからなくなってきている適当な何かしら。

さよならグアテマラ!こんちはメキシコ!

やっとこさグアテマラはサンペドロ・ラ・ラグーナを発つことになりました。想定よりもものすごく長居をしてしまった。もろもろの体調不良もそうですが、何よりもこの居心地の良すぎる宿が悪い。素敵すぎる。そんな日本人宿「Casa de Nagare」についてはまた改めて詳しく書きたいと思います。

朝五時半、まるまる二週間も泊まっていた部屋、お世話になって居た宿を離れる。ご主人のススムさんは朝早いのに起きて見送ってくださいました。また何年か後に絶対来ようと思えるそんな場所でありました。みんなバイバイ!犬たちも!

朝焼け前の町を抜ける。
サンペドロからはまずボートでパナハッチェルという町まで行き、そこからバスで国境を抜けメキシコ入り、サンクリストバル・デ・ラス・カサスという町を目指すという一日の流れ。ボートは朝6時発、これに遅れるとバスに乗れないから必ず15分前には来るように!と何度もバスを予約したところで言われていたのですが、いっつもだいぶ遅いじゃんかと心の中で愚痴りつつ、どうせ6時過ぎてから出発するんだろうけど一応5時50分には桟橋到着。
到着してみたら遠くから親父が大声をかけてくる。
「パナハッチェル!?」
「そうだよー」(のんびり)
「急いで乗れ!もう出発するぞ!」
え⁉なぜ⁉とりあえずダッシュ。てかもうすでにちょっとボート動かしてんじゃん、ギリギリじゃん。僕が乗ったらもうすぐ出発。何この間一髪。6時前に出るんかい。遅いのは良いけど早いのは勘弁してほしいです。
ボートってどんなボートかなぁと思っていたんだけどモーターボートでかなり早い。20人くらい乗れる。船の前のほうがギュインギュイン跳ねて水がバッシャーバッシャーなってます。イメージと違う。でもデカい湖だからこれくらいないとダメなのか。そのめっちゃ早いのでもたぶん対岸の町まで25分くらいかかったんじゃないかなと思います。

パナハッチェル到着。6時15分くらいだったかな。
ここでバスに乗り換えるんだけど、どこにバスが来るのか僕は知らない。「ちょっと歩いたところよ」的な説明を受けていたからとりあえずあたりを見回す。するとお爺さんがこっちに来て「サンクリストバルか?」と聞くので「そうです」と答えると、「この通りを真っ直ぐ突き当りまで行って町の中央へ行け」と言うので「ありがとう」と返してから言葉に従う。いやぁ親切な人がいて助かりました。

とりあえず突き当りまで来た、のだが、それらしいものが見当たらない。仕方ないまた質問タイムだ。そこらの通行人に聞く。わからないらしい。ガソリンスタンドのお兄さんに聞く。わからないらしい。ここで同じバスを探している超イケメンバックパッカーに話しかけられ、二人してわかんないよねーという事に。この人は若くて細いゲイリーオールドマンがバックパッカー役やってるって感じの人。めっちゃかっこいい。でも全然口を開けずにボソボソ間延びした言葉を話すので全然何言ってんだかわからん。どれくらいわからないかというと、この人はスペイン語と英語が話せるようなんだけど、今この瞬間にどっちの言葉を話しているのかわからないくらいには聞き取りづらい。町の人にも何回も聞き返されていた。あとたぶんちょっとラリッてると思う。薬噛んでる時のレオンのゲイリーさんみたいよ。髪型はフィフスエレメントのほうみたいだけど。

別の人に「あっちだよ」と言われてそっちへ向かい、またそこで「あっちだよ」と別なほうへ歩かされる。何これ、騙されてない?ゲイリー兄さんもかなりイライラ気味。終いにゃシェラという別の町行きチキンバスの運転手が僕のチケットを見て、「おーこのバスだよ、乗っていきな」とか言ってくる。絶対違うじゃん。それでいや違うよと断ると、そこらで集まっているダラダラしてる運転手とみんなで馬鹿にしたように大爆笑。なんだこれ。パナハッチェルの人々は意地悪なのか?
そのやりとりの後ろでゲイリーさんは別のおじさんからまた別な道を教えられ、イライラしながら「こっちだってよ」と一応教えてくれる。「なんだこの細い道、絶対違うだろ」的なことを頭がりがり掻きながら言う兄さんついていく。それしか道ないし。でもやっぱりそれも行き止まり。工事車両の駐車場しかありませんでした。このあたりでたしか6時50分。バスは7時発。間に合うのかこれという焦燥感とイライラが兄さんを包む。「携帯あるか?」『ないよ』「くそが」『店で借りられないかな』ということで店に入って、チケットに書いてあるサンペドロの旅行会社へ電話することに。

ゲイリー兄さん電話。僕は兄さんの指示により店の前の道をそれらしい車が行ってしまわないかチャック。そこへまたあのチキンバスの運転手のオヤジやってきて、「おい、バスの乗り場まで乗せてやるからチキンバス乗れよ」と言ってくる。こいつ絶対嘘つき。「今電話してるから」と断る。オヤジ舌打ち。なんだこいつ。パナハッチェル意地悪だな。
ゲイリー兄さん電話終了。「船のところで待ってりゃ良かったんだと」とまさかの発言。完全に歩き損じゃないか。しかも発車時間は迫っている。此処けっこう船着場から遠い。とりあえず向かうしかない。でっけーバックパック背負って早歩き。ゲイリー兄さんのは超ちっさいけど。でもそれにしても兄さん歩くのめっちゃ早い。かなり歩くの早い部類に入ると自負している僕が、全力で早歩きしても差を広げられる。早いなー、なんて長閑に早歩き。

あれ?ってことは一番最初の爺さんがこの発端?あのお爺さんの勘違いだったのか、はたまは旅行者を迷わせて喜ぶ妖怪なのか否か。

そんなこんな、途中からダッシュしたりで船着場に着いたんだけどバスの姿はない。でも旅行者っぽい人は何人かいる。つまりバス来てないんだろうね。おせーよ!助かったけど!座って休んでたら問題なくバス到着。朝からいい運動でしたよちきしょうめ。

あとは微睡んでたらたら乗ってるだけ。途中何度か休憩しつつメキシコとグアテマラの国境へ到着。国境付近は露店だらけ。
グアテマラ‐メキシコ国境の銃と赤子。

国境手前の遮断機を車で越えてグアテマラ側の出国手続き。それを終えると自分の荷物を背負ってメキシコへ入り、そっちで待っているバスに乗り換え。ほんでしばらく走ってから次はメキシコの入国審査。此処には麻薬犬くんもいます。可愛い。尻尾ふりふりお仕事中。通った車止めてトランクに前足かけてクンクンして去るだけの簡単なお仕事。ゲイリー兄さん大丈夫かなと思ったけど大丈夫でした。

あとは真っ直ぐサンクリストバルへ。朝7時に出発して17時の到着となりました。10時間の旅。これくらいならもうなんとも思わないな。車にも酔わなくなってきたし。とりあえずこれがサンクリストバール!
なんかやたら人がたくさんいる。なんだろ。これが通常?なんかライブ会場みたいなのまであるけど?セマナサンタ?よくわからぬ。宿はサンペドロのCasa de Nagareの情報ノートに書いてあった「Casa Mu」という韓国人のご夫婦がオーナーさんの宿に来てみました。宿の奥さんに暖かく迎えていただきチャックイン。一泊ドミトリーで100ペソ。800円。
あ、そだ、通貨の単位が替わったので計算が楽になりました!かける8するだけ!素敵!大好きメキシコ!グアテマラは13とか14をかけなければならず、算数苦手な僕は大苦戦を強いられていたのです。大好きメキシコ!
奥さんに今日の祭りを聞いてみたところ、どうやらサンクリストバルが出来た日のお祝い祭りらしい。なんという偶然。お祭り運がついております。じゃあそれ見てきますねーと荷物置いて出発。

サンクリストバール!
ライブやってる!なんていう曲だっけ!運動会でよく聴くやつ!あと「おにーのパンツは、いーパンツ ふにふにーふにふにー」みたいな感じの歌付きのやつとかやってた!グリッグラグリッグラってやつ!声の響き具合がめっちゃすごかったです。いやー見られて良かった良かった。
あとは周囲適当にプラプラ。日本を一緒に出発してアメリカを旅したコーヘーのブログかなんかで見た町。お互い今はバラバラだけど、先に相手が行った町に後から行っている形なのでちょっと不思議な面白い感覚。しかしおすすめされたファラフェル(?)という食事処は発見できず。
「ソカロのホコ天裏の道にある」ってことだったんだけど、歩行者天国の範囲が広く、さらにどこの裏なのかが難しい。ぐぬぬ。

疲れたから散策は明日以降として食事。とりあえずそれほど高くなさそうでメキシコ料理っぽいお店へ。料理は今はこれしかないけどいい?と言われてそれを注文。25ペソ。200円。
メキシコっぽーい。たぶんだけども。旨かった!辛かった!おばちゃん優しかった!

こんな具合に1日終了お休みなさい。

これから日記このスタイルで書こうかな。模索模索。
●今までに行った場所一覧はこちらから → 『世界一周で周った場所一覧』
PR