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SpiltMilk

デジタル一眼レフカメラ「EOS6D」と「60D」でのあれこれ。世界一周やめての途中で帰国した阿呆の写真・動画ブログのはずだったんだけど最近なんなんだかよくわからなくなってきている適当な何かしら。

東北の旅 四日目 ~石巻から女川、福島第一原発へ~

【石巻を出発】

この旅の様々な疲れを宿で癒し宿を出発。

女川では高い丘の上にある地域医療センターへ行き、その施設の一階部分のかなり高いところまで当時の津波が来たという表示を見て、改めてその想像をはるかに超える圧倒的な力を実感する。

女川を離れ福島第一原発を目指す。

【福島第一原発】

女川を離れ今回の旅最後の目的地、福島第一原発へ移動開始。

いつだったか定かではありませんが最近付近の道路も通行可能になったはずなので向かう。
調べてみるともともと出された指示は避難指示だったり警戒区域だったりと曖昧な表現になっている。今現在の福一付近は帰宅困難地域という名称。
警戒区域は要するに立ち入り禁止区域だったのですがそれが今は解除されているため、近くの国道を普通に通過する事が出来る、はず。

行ってみたら決して「普通」ではありませんでしたが。

以下、坦々と。
様々に思うところはありはしますが、それを口汚くも皮肉に任せても書かない程度には僕はもう大人なつもりである。是非は知らん。

高速道路を南下し、福島第一原発に一番近い浪江インターに近付くにつれ段々と物々しい雰囲気になっていく。高速脇の電光掲示板には現在の放射線量が表示され始め、パーキングエリアでは放射線についての注意や対処法を書かれたポスターが貼られており、ディスプレイには現在の各測定地での放射線量の数値が映されている。僕らが行った時に一番高かったところで4.4μ㏜(マイクロシーベルト)。

正直なところ数値で表記されてもどの程度なのかはよくわからない。
当時から単位を統一せずミリやマイクロで示し、基準値も大幅に上げ下げを繰り返し、日常生活で受けるのは年間平均いくつで、宇宙線の影響がなんたらで、これくらいなら害は無い、いやある、直ちに影響はありません、すでに出ている、だのなんだかんだいろんな目論見が透ける発言の様々な立場の人によって情報が錯綜したまま投げられている印象。もはや全ての数字がそれぞれ矛盾を内包しながら自分勝手に振るわれるだけのものになってしまっている。
だから自分個人について言えば気にしても仕方ないと考えているし自己責任ってことで特に問題は無いので気にせず向かう。ちなみに二輪車での走行は禁止されている地域なのでバイクなどで向かっても止められると思います。 

浪江インター。料金所に人は居らず、自動料金払い期で支払いをして高速を出る。

出てすぐ思うのは「立ち入り禁止区域解除なんて嘘じゃん」ということ。
町なので当然交差点もあり道は複数あるわけですが、走ることの出来る道は国道6号線と、インターからそこへ行くまでの道のみ。それ以外の交差点には全て金属製のバリケードが張られており、一人一人警備員も立っていて曲がることは出来ない。一本道。
でもその警備員はみな思ったよりも軽装。特に防護している様子は無く、料金所は無人にしているのにこの警備員さんらはいいのかね?と心配になる。作業員が被爆で亡くなっただの被爆のせいじゃないだののニュースを見ているだけにね。二輪車や徒歩での通行が禁止されているところにペラペラのマスクだけつけて突っ立っているという状況に自身らで矛盾は感じないのだろうか。

現在はツアーなどもあるようですが、僕らはツアー参加ではないので自分たちで近づけるところまで近付く。許可証などがないと福島第一原発から1kmの場所まで近付くのが限界でした。帰りは「ありがとうございました 今日の出会いに感謝いたします 福島第一原子力発電所」という看板に見送られることになる。
町には作業員と警備員以外の気配は無く、人はいるけど住人はいないというような不思議な雰囲気。雨雲が濃く雨が降っていたこともあると思いますが冷たく静かな町だという印象。当たり前のことかもしれませんが。

しかしそこに場違いなほど普通にオープンしている店が一軒。ローソン浪江町役場前店である。
ローソンは被災地への支援を積極的に行っているということでこれまでにもたくさん目にしましたが何もこんなところにまで…と僕は思ってしまう。福島第一原発から約10km。おそらく原発に一番近く、帰宅困難地域内にある唯一コンビニじゃないだろうか。違ったら申し訳ない。
店内はあまりにも普通。普通である事が普通ではないと感じるほどに普通。

店内には大きなコルクボードがあり「復興の希望です!」「オープンありがとう!」などといった手書きのメッセージの書かれた紙が多く貼られているが、そういう問題なのだろうかと甚だ疑問だ。これを「復興に向けての一歩」だと考えるのは少し違うと思う。「アイラブ除染!」なんて書いている人もいる。もう何が何やらだ。
おそらく客は作業員やこうやって現状を見に来る人だけなんじゃないだろうかと思う。ほとんど住人はいないのだろうし。そして15時には閉店する。

以上が僕の見た現在の福島第一原発付近です。

【帰路、何故か秋田へ】

さて、帰る。
予定通りに行動できるかどうかわからなかったので帰りのフェリーなどは予約していなかったが、今の時間からなら仙台まで戻って夜出るフェリーに乗れば帰れるなと思い、北上しつつフェリーを電話予約。
が、満員との事。北海道から八戸はあんなに空いてたのに!じゃあ明日にしよう。満員。何故!これじゃあ仙台から帰れない!痛恨の想定外。明後日までに札幌に戻ってないとまずいのに。
仕方ないマッハでまた八戸まで北上して帰ろう。道のり長いけどそれ以外無いな仕方ない。電話。満員。マジか!ガッデム!こんなことある?そんな東北から北海道にフェリーで行く用事あるの?なに?まじで。試される大地。

残された道は青森か大間まで行って函館ルート?函館から札幌までの運転心から面倒くさいなーと適当に地図見てたら苫小牧からもう一本フェリーの線が出ていることを発見。辿っていった先は、…秋田?もう海違うじゃん。日本列島跨ぐじゃん。でもとりあえず電話。明日朝市の便に若干の空きあり!もうこれしか道は無いってことでこれに決定。

福島から西へ北上し、想定外の秋田へ。秋田にしっかり行くの人生初かもしれない。

雨の高速を控えめにかっ飛ばしあっさり秋田着。問題なく宿へ。
風呂に使って旅最後の豪華な晩餐。
秋田の日本酒を三杯飲み比べでいただきつつ、秋田と言えばのきりたんぽ。きりたんぽってあんまり美味しそうだなと思ったこと無かったけどこれかなり美味しいのね。味染みてて最高でした。
最後はちょっと贅沢して疲れを癒そうと人生初アカスリもされてみたんだけど痛すぎて終始泣きそうでした。顔にタオル乗せられてるから見えないけど気分的には全身から血がにじんでるくらいのイメージだったね。当たり前に無傷だったけどさ。良さはよくわかりませんでした。

そんなこんなで全部終了。おつかれさんでした。

今ノートパソコン使えなくなったから写真全然無い!

おやすみなさい。


●今までに行った場所一覧はこちらから → 『世界一周で周った場所一覧』
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